Zoom会議で上司が強要する「カメラオン」 社内の「偉い人」登場で全員顔出し
オンラインでの会議で、カメラをオンにするのは礼儀なのか――。
今ではすっかり定番となった、「Zoom」を用いたオンライン会議。普及するにしたがって、珍妙なルール・マナーも生まれているようだ。J-CASTトレンドでは2020年9月、「Zoom新機能で上司を上座に設定できる!? 「日本企業の願望」現実になるとは」という記事を公開している。
ほかにも、オンライン会議で「顔出し」する必要性の是非をめぐり、とインターネット掲示板などでは議論が起きている。
20代の男女5人に聞いたところ...
「Zoom会議でいつもカメラオフしてたら、いい歳なのにとうとう上司に怒られたなぁ...」 「ZoomのカメラONの強要をカメハラと命名したい」 「Zoom打ち合わせでカメラ使わなかったら『こっちは顔出ししているのに失礼!マナー違反』とブチギレ説教されて打ち合わせ強制終了された...」
ツイッターには、こんなボヤキが複数ある。
オンライン会議での顔出しを、若手社員はどう感じているのか。J-CASTトレンドは、20代の男女5人に聞いた。
「いつも顔出ししていません」と答えたのは、営業職に就く20代男性。週2回ほどZoom会議をしているという。社内での打ち合わせが主で、顔出ししなくても不自由はないと答えた。顔出しを強要されたこともない。
20代の事務職の女性は「最初数回は顔を出していたけれど、最近はしなくなった」。カメラをオフにしていても注意されたことはなく、会議では、上司も含めて参加者は全員カメラを切った状態とのことだ。
顔出しが必要な場合は事前に通達される
不動産会社勤務の女性は、数回しかZoom会議を経験したことがないというが、顔は出さなかったという。
「男性の上司と同僚はカメラをオンにしていたけど、女性はみんな切ってました」
上司からとがめられることはなかったが、「少し気まずかった」と話した。
「状況によって使い分けている」と答えたのは、保険会社に勤める女性だ。チームでの会議は基本的にオフのままだが、部署単位での会議や社内の「偉い」立場の人物が出席する時は、全員カメラをオンにしている。顔出しが必要な場合は事前に通達されることがほとんどだといい、「服とメイクを事前に準備できるけど、本当はカメラオフにしていたい」と本音を明かした。
ほとんどの会議で顔出ししている人もいた。広告代理店勤務で、現在在宅勤務がメインの女性だ。上司から直接顔出ししろと言われたことはないが、「顔が見えた方がスムーズに会話が進む気がします。とくにクライアントとの打ち合わせだと、カメラオフはまずない」。職場の他の社員もほとんどが顔出しで会議をしていると思う、と話した。