レジ袋有料化から5か月、何が変わった 「マイバッグ」へのリアルな意識に迫る

   全国のスーパーやコンビニエンスストアでプラスチック製レジ袋の有料化が始まって、間もなく5か月が経つ。

   これより前の2020年6月、J-CASTトレンドが「レジ袋が有料化したらコンビニで『エコバッグ』を使うか」を調査したところ、3531票が集まり、「使わない(53.6%)」が僅差で優勢だった。消費者の「マイバッグ利用」の今を知るため、公式ツイッターを使って調査した。

レジ袋有料化から5か月…今も「レジ袋」買っていますか?
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「マイバッグなくても買い物ためらわない」が最多

   調査は11月17日~24日、次の3問についてリプライやDMを通じて実施。61件の回答を得た。


   まず1について。内訳は、いずれの項目も選ばなかった2人を除き、多い順に「元々習慣づいていた(26人)」、「ついた・ついてきた(23人)」、「つけようと思っていない(7人)」、「ついていない(3人)」。マイバッグ持参の習慣に前向きな答えが、約8割に上った。「ついていない」と答えた人も、「つけようとしているが、忘れてしまう」といったニュアンスだ。

   だが、マイバッグの有無が買い物に与える影響は強くないようだ。2は「全くためらわない・ためらわない(30人)」派が最多で、ほぼ半数だ。次に「少しためらう(13人)」、「ためらう(8人)」となった。どの項目も選ばなかった「その他」回答として「常に持ち歩いているので、忘れようがない」人や、「必要な買い物ならためらわずに買う。モノによってはシール貼ってもらう」と条件によって、ためらうか否かが変わると答える人が10人いた。

   1で、習慣を「つけようと思っていない」と答えた全員が「全くためらわない・ためらわない」としているだけでなく、マイバッグ持参が習慣になっている人たちも「ためらわない」としているのが興味深い。一部、理由もあわせて記述した回答者がおり、レジ袋が「あればあったで役に立ってくれる」から、また「数円だから構わない」などの考えを示した。

   逆に、「少しためらう」、「ためらう」派からは「されど数円」、「もったいない」という声が上がっている。

「レジ袋いりますか?」一生聞かれるのか...

   3の「レジ袋有料化で困った、感じたこと」で特に多く寄せられたのが、「無料で手に入るレジ袋をゴミ袋に流用していた」人からの嘆きだ。わざわざゴミ袋を買う「手間」が発生し、わずらわしい。それだけでなく、

「安くまとめ買いしようと思っていたが、一枚あたり3円より高くなることも多い」
「20~30枚入り袋パックを買っても買い物の度買っても、1枚単価的には殆ど変わらない」

   要は、レジ袋を3円出して購入しても、商品としてのゴミ袋を買った場合と単価が変わらない、もしくはかえって安いケースがあるようだ。そのため、「マイバッグ持参習慣」がついている人でも「あえて、買い物時にレジ袋を有料購入」する例がある。

   会計時に「レジ袋いりますか?」と、「この先一生聞かれ続けると思うと気が滅入る」人もいる。「袋をいらないって人が多いのか、袋を付けてって言っても忘れられる事が多い」というぼやきも。コロナ禍で店員と客、双方がマスク着用しているため、聞き取りづらいかもしれない。

   一方、「レジ袋が余ってゴミになるのが減ってよかった」というポジティブな意見も寄せられた。元々マイバッグ持参が習慣になっている人たちの中には、「マイバッグ運動」や「一部店舗でのレジ袋有料化」が何年も前から始まっていることを挙げ、レジ袋有料化について「今頃全国で実施?」、「まだなじめない人がいるのか」と不思議がる層もいる。

販売する側も戸惑い

   ごく一部だが、「レジ袋いりますか?」と尋ねる側からの回答もあった。接客時のリアルな悩みが明かされている。

「自分が販売側のときは、お客さんが自分で入れるのか店員が入れるのかで迷うときがあります。商品を触られて嫌かな?とも思いますし...」
「仕事柄聞く方でもあるので、未だに有料な事にびっくりする人がいる事に驚く」

   J-CASTトレンドでは今後、スーパーやコンビニ店員を対象とした取材を行い、販売側の意識変化を探っていく。

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