冬コミケ中止で年末に行き場ない 代わりにネットで「エアコミケ」いかが
世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケ)。新型コロナウイルスの影響で、2020年は夏に続き、冬も中止が決定している。
例年だと開催時期は、12月末から大みそかにかけてだ。年末は毎年コミケが恒例となっていた人たちは、どう過ごせば良いか頭を抱えている。
SNSや配信で交流、通販や電子書籍販売
「そういえば年末にコミケ行かないのって10年ぶりだな?」「コミケのない年末なにをして過ごせばいいの」といった書き込みが、ツイッターには多く見られる。
リアルイベントとしてのコミケは中止だが、「エアコミケ」は行われる――。「コミックマーケット準備会」によるもので、ツイッター上で開会・閉会のアナウンスをしたり、過去の写真を公開したりと、インターネット上でコミケを「開催」する。
2020年のゴールデンウィークにも、中止となった夏のコミケ「コミックマーケット98」の代わりに開催された。作品を出展する側の「サークル」やコスプレイヤーが、SNSや配信で交流を図り、通販や電子書籍の発行が行われ、大勢が参加した。
実際に参加した人からは、「5月の エアコミケ や エアコミティア は本当に楽しかった」、「冬コミ中止は残念だけど、仕方ないよな...GWのエアコミケ企画も楽しかったし、そっちに期待!」など、前向きな感想がツイッターに投稿された。
「エア見本誌回収」に「エアコスプレエリア」
コミックマーケット準備会によると、12月21日、30日、31日に「エアコミケ2」を開催予定だ。冬のコミケが中止となった今回、「いつもであれば冬コミがある年末に、みんなで同人作品やコスプレを通じて盛りあがろう!」という思いだという。
リアルイベントと同様に、本格的な内容となっている。オンライン申込したサークルをジャンル分けし、エアウェブカタログを発行する「エアサークル申込」、毎回会場で実施されている「エア見本誌回収」、友達と集まってコスプレする楽しみを再現する「エアコスプレエリア」などが予定されている。
さらに、今回でコミックマーケットは45周年を迎えるため、コミケの歴史を振り返ったり、主催側と参加者間で交流を図ったりする動画配信なども行うとのことだ。