コロナ禍の今だから・・・ 桐谷さん、改めて「株主優待のススメ」
2020-11-12 05:30:00
米大統領選が終わって、株価が大きく動いている。改めて株に関心を持った人も少なくないのでは。
そんな初心者の参考になりそうなのが、『桐谷さんの株主優待のススメ』(祥伝社)だ。2020年11月10日に出版された。著者の桐谷広人さんは「株主優待制度」を上手に使うエキスパートとして有名だ。「コロナで激変した人気銘柄を総チェック」というキャッチコピーが付いている。
Read more...
信用取引で大損したこともある
本書は2018年に同社から刊行された『定年後も安心! 桐谷さんの株主優待生活』(祥伝社)を改題し、20年10月2日時点での情報をもとに加筆・修正したもの。桐谷さんが実践している「原資を目減りさせずに豊かな生活を送る法」を伝えている。その方法はずばり、「いい優待がついた株に分散投資する」。
桐谷さんが「優待だけで生活に必要な衣食をまかない、現金はほとんど支出しない」という生活を続けていることはよく知られている。本書にはそのノウハウがわかりやすい形で開陳されている。以下のような具体的な投資指南が並んでいる。
・株主優待は少額で始めれば始めるほどおトク
・5万円前後から買える!おすすめ優良銘柄
・株主優待のある銘柄は、暴落の心配が少ない
・優待品には税金がかからない
・「長期保有」でトクする優待銘柄ベスト6
桐谷さんは1949年生まれ。プロ棋士七段。現役時代は「コンピューター桐谷」の異名を持つ。1984年、東京証券協和会将棋部の師範をしていたことをきっかけに、株と出会い、独学で株を学んだ。リーマン・ショックの前は時価総額3億円の金融資産を保有していたが、信用取引で大損。その大失敗をきっかけに「株主優待」重視に転じたという。
ただし、投資にはリスクがつきもの。本書でも、「投資・運用については、各自の責任のうえ行っていただきますよう」お願いしたい、との注意書きが添えられている。
価格は1400円(税別)。