大太鼓を叩いてストレス&運動不足を解消 運動苦手でも楽しい和太鼓体験

   スポーツの秋に、リズムに乗って楽しく体を動かせる「和太鼓」にトライしては。

   太鼓センター(京都市下京区)が運営する和太鼓スクール「TAIKO-LAB」が、2020年10月から実施しているプログラム「1DAY和太鼓」を、運動が苦手な記者が体験した。

本格的な大太鼓にも挑戦できるプログラム「1DAY和太鼓」を体験
まずは講師と一緒にしっかりストレッチ
バチを持って早速大太鼓の前へ
講師のリズムに合わせて太鼓を叩く
憧れの「大太鼓」に気軽に触れられた
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数分で汗がにじみ意外とハード

   「1DAY和太鼓」は、1回ごとに好みのプログラムを選んで利用できる。定期的に通うレッスンとは異なり、気軽に太鼓に触れられる。早朝から叩く「朝活」の回や、基礎が学べる回など種類は様々で、ほぼ毎日開催している。記者は今回、東京・青山店で本格的な大太鼓に挑戦するプログラムに参加した。

   講師は、和太鼓グループ「無限」に所属するプロの和太鼓奏者・古里祐一郎さん。この日は記者の他に6人の女性が参加した。最初に、全員でストレッチして体をほぐす。貸し出されたバチを持ち、軽く叩き方を教わった後、早速大太鼓の前へ。バチの先が肩のライン上にくるように意識し、ヒジ、手首、バチ先の順で前に出るように振るのがコツだ。さらに、足を開いて構え、腕だけでなく肩からしっかり動かすと良い音が鳴る。

   最初は上手に叩けなかったが、「ボールを投げる感覚で弾くように」と、講師が分かりやすくコツを説明してくれた。二分音符、四分音符、八分音符と次第にリズムを変えて、時に強弱をつけてひたすら叩いていく。リズムをつかみながらバチを振るのは、簡単そうに見えて非常に難しい。そして意外と体力を消耗する。数分で汗がにじんだ。

   終盤では、複数のリズムを組み合わせて参加者全員で音を合わせた。講師の気さくでユーモアある指導で、和やかな雰囲気の中で体験は終了した。太鼓は叩けば音が鳴るため、初心者でも楽しめた。

「叩けば楽しさが分かります」

   体験後、古里さんと太鼓センターの担当者に取材した。

   担当者によると、新型コロナウイルスの影響でTAIKO-LABでも4月から休業や短縮営業を行ってきた。外出を控え、運動不足やストレスを抱える人が増える中、「和太鼓をより広い人に楽しんでもらいたい」との思いで、気軽に体験できる「1DAY和太鼓」を作ったという。

   古里さんは「1DAY和太鼓」について、

「ヨガに通うような感覚で、仕事前や買い物帰りなど、空いている時間に参加してもらいたい」

と話す。本プログラムを通して子どもや若い男女など幅広い人に参加してほしいと願う。「叩けば楽しさが分かります。まずは来てほしい」。

   和太鼓は全身運動で、続けると引き締め効果だけでなく、姿勢も良くなるとのことだ。記者は体験翌日に腕全体が筋肉痛に襲われた。ただ、大きな音を出しても許される環境で、良いストレス発散になった。

   (2020年10月30日15時45分追記)内容を一部修正しました。

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