女子高生に「生足」のホンネ聞きました おしゃれのため、でも冬は寒くて...
北海道の女子高生は10人に1人が、マイナス3.6度の寒さの中「生足」で過ごしている。
レッグウェア製造卸販売・岡本(大阪市西区)が北海道、東京、大阪、広島、福岡、沖縄(宮崎、鹿児島含む)の747人の女子高生を対象に行った、「生足(タイツやストッキングを履いていない状態)」実態調査で明らかになった。2020年10月15日に公表された結果内容には、「生足」で体調を崩した経験がある人の声も含まれている。
「ストッキングやタイツの着用が嫌」「友達みんな生足」
制服着用時、「生足」で過ごす季節を聞いた質問(複数回答)。全体で見ると、春~秋は「生足で過ごす」がそれぞれ7割以上に上る。「冬」でも生足の割合は39.6%で、エリア別トップ3は広島(55.4%)、東京(51.0%)沖縄(44.8%)だ。最下位の北海道は10.3%。同社の発表資料によると、北海道の1月の平均気温はマイナス3.6度にも及ぶが、10人に1人が厳しい寒さの中でも生足を貫いていることになる。
「冬でも生足」だと答えた296人に、理由を尋ねた(複数回答)。多かったのは「ストッキングやタイツの着用が嫌だから(39.9%)」、「友達がみんな生足だから(35.5%)」、「生足がかわいいから(31.4%)」。おしゃれを意識して「生足」でいる人も多い。ただ、不満もあるようだ。同じ296人に「下半身に冷えを感じるか」質問すると、「とても感じる」、「まあ感じる」と答えた人は計84.1%に上った。
「生足」が原因で、風邪をひいたり、足腰が痛くなったりするなど体調を崩した経験がある人もわずかだが、いる。全747人を対象に調査すると、「よくある」、「ときどき・たまにある」人は25.1%だった。
若いうちから「下半身を温めることを意識」
今回の調査結果を受け、東京都江東区のイシハラクリニック副院長・石原新菜医師が岡本社の発表資料にコメントを寄せている。さまざまな不調を抱えてクリニックに来院する患者の診察結果から、根本原因には「冷え」があるという。
「冬でも短いスカート、かつ『生足』で寒さを我慢して過ごしている女子高校生が多いようですね。若いうちは、多少無理をしてもすぐに不調は現れないかもしれませんが、その冷えは体に蓄積されて、後で様々な不調となって現れます。生理不順や生理痛、更年期の不調にもつながる可能性もあります」
そのため、若いうちから「下半身を温めることを意識」するよう呼びかけた。石原医師が勧めるのは「頭寒足熱ファッション」。上半身は羽織りものなどで調節できるようにして、下半身はオーバーパンツ、腹巻、ハイソックス、レッグウォーマーなどでとにかく温めるのがよい。