会社で日本各地のお菓子が食べられる NEXCO中日本「オフィスのサービスエリア」

   会社にいながら、高速道路のサービスエリアで販売されているお菓子が食べられる。

   中部地方の高速道路の管理やサービスエリア(SA)の運営を行うNEXCO中日本(本社・名古屋市)が手掛ける「オフィスのサービスエリア」だ。一体どんなものか、取材した。

NEXCO中日本が手掛ける「オフィスのサービスエリア」(画像はNEXCO中日本の提供)
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東京・新橋の企業100社超が導入

   「オフィスのサービスエリア」は、首都圏の企業オフィス内に菓子ボックスを設置する「置き菓子」のサービスで、2017年春にスタートした。サービス拠点を東京・新橋に構えており、現在は新橋から徒歩圏内の範囲で提供している。導入している企業の数は100社を超えている。

「サービスエリアで各地のお菓子は取り扱っていますが、まだ知られていない地域のお菓子はたくさんあり、人気のご当地お菓子でもっとハッピーな世界を作れないかと開始しました」

   取材に応じたNEXCO中日本の広報担当者は、こう話した。都内のオフィスで販売することで、地域に根差した菓子メーカーの販路拡大や、地域の認知向上を目指している。

   SAで実際に扱う菓子だけでなく、特定の地域でのみ販売している商品も。例えば静岡の「うなぎパイ」や青森の「南部せんべい」、新潟の「網代焼」などだ。価格はどれも100円~300円程度で、手軽に買える。

「東京の方に地域の魅力が伝わるようなお菓子を日々探しており、定期的に新商品を販売できるようにしています」。

テレワーク増で新たなサービスの形を模索

   新型コロナウイルスの感染拡大で、車で外出する人が減った。SAを利用して地方の菓子を手にする機会も減少している。しかし、本サービスを導入している都内のオフィスには地方出身者も多く、非常に喜ばれているとのことだ。「このお菓子懐かしい」、「東京で買えるのはありがたい」といった声や、「話のタネになりコミュニケーションが活性化した」と、嬉しい反響が多く、驚いているとNEXCO中日本の担当者は明かした。

   一方、企業ではテレワークの導入が進んでいる。働き方に変化が生まれ、今後は新型コロナ感染拡大前よりオフィス勤務者が減ることも考えられる。

   こうした状況を踏まえ、NEXCO中日本では現在、企業向けの配送サービスや、個人宅への宅配サービスなど新たな形を模索している段階だ。

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