発生したばかりで「特別警報級」の台風10号に要注意 「接近前」と「接近後」にやるべき備えをおさらいしよう
大型台風が2つ相次いで日本に被害をもたらしそうだ。
気象庁によると、2020年9月2日午後にはまず台風9号が九州へ接近し、九州各地で大荒れの天気になる様子だ。続けて、週末の9月5日にかけて、今度は非常に勢力の強い台風10号がやってくる。
近年、国内では地震や豪雨などの自然災害が頻発しているが、台風にも十分な備えが必要となる。台風への備えについて、「来る前」と「来た後」に分けて、改めて確認しておこう。
台風接近前に、ガラスのひび割れなどの確認を
気象庁の発表によると、台風10号は今後発達しながら日本の南を北西へ進み、6日は非常に強い勢力を維持したまま奄美地方から西日本にかなり接近する。特別警報クラスの勢力にまで発達し、広い範囲に甚大な影響を及ぼす恐れがあるとしている。
日本気象協会が運営するサイト「tenki.jp」では、台風の備えについて接近前と接近後に分けて紹介している。
台風が接近する前にすべきことにはまず、最新の台風情報の確認が挙げられる。インターネットやテレビなどで、大雨や暴風などの警報や、天気予報などをこまめにチェックしよう。次に、家の周りの再点検だ。周囲に強風などで飛ばされる可能性のあるものがあれば、室内にしまうか、しっかり固定するように。
窓や雨戸の補強も必要だ。台風接近前に、ガラスのひび割れや窓枠のがたつきがないか調べ、窓にテープを貼るなどして補強する。窓ガラスが割れた時のために、カーテン等を閉めておくと良いとのこと。また、床上の浸水対策として、家財や家電などは高所や二階に移動させると良い。漏電や感電防止のためコンセントは抜き、低い位置にあるものは高所に移動させる。さらに、断水に備えて飲料水の確保もしておこう。
接近後は、外出は控える
台風が接近した後は、自分の安全確保のために「やめるべきこと」がある。まず、用水路の見回りだ。道路との境目が分からなくなり、足を取られる恐れがある。
次に、海岸の見回りだ。波打ち際や防波堤など海岸周りでは高潮の恐れがある。屋外での作業もやめたほうが良い。暴風や突風にあおられて転倒する危険があるという。
日本気象協会はこれらについて「絶対にやめましょう」と注意喚起している。また、「台風が接近している間は、大雨や強風による事故に巻き込まれないように、なるべく外へ出ないようにしてください」としている。
たとえ台風が接近していなくても、普段から備えとしてできることもある。家族との話し合いや、近所の人とコミュニケーションを取っておくことだ。連絡手段や落ち合う方法など、いざという時に助け合えるように日頃から整えておこう。