フル充電で約3日間暮らせる ホンダの電気自動車「Honda-e」が持つ防災機能
ホンダは、2020年10月30日に発売予定の電気自動車(EV)「Honda-e」を使った未来の生活を想像できるプロジェクト「『with』Project・Honda-e」を8月27日に開始した。
翌28日~30日にHondaウエルカムプラザ青山(東京都港区)で、プロジェクトの一環として「防災」をテーマにした「防災・with・Honda-e」の展示会を行った。
災害で車内にとどまる際にバッテリーとして使用
会場内では、展示されている「Honda-e」を用いた様々な防災機能が紹介された。例えば、急な災害で車内にとどまる必要がある場合などにバッテリーの電力を使用できるよう、100Vのコンセントを車内に装備。パソコンやスマートフォンのほか、電気ケトルのような小型家電にダイレクトに接続可能となっている。
さらに外部給電器を用いて、人が集まる避難所のような場所でより多くの電力を利用することもできる。たとえば、同社の可搬型外部給電器「PowerExporter・9000」は100V×6、200V×1の計7つのコンセントを備え、同時出力が可能。スマホや小型家電はもちろん、200V出力でオフィス用エアコンや店舗用冷凍庫といった幅広い機器への電力供給に対応する。
「カップヌードルで換算すると400食分の電力」
ホンダの「防災・with・Honda-e」担当者はJ-CASTトレンドの取材に、「フル充電した『Honda-e』の電力で、約3日間暮らすことができます」と説明した。一般的な4人家族の1日の消費電力を約10キロワット時とした場合の計算で、およそ3日分の電力をまかなえるという。なお、「カップヌードルで換算すると400食分の電力です」との話だ。
展示会ではこのほか、災害時に車内で長時間過ごさなければならない時に備えたHondaの「防災安心セット」も紹介された。水やクッキーといった食料、常備用カイロ、使い捨てトイレなど災害時に役立つ品がセットになっている。価格は1人用で7920円、2人用1万1880円、3人用1万5840円(全て税込)。