奇抜デザインの大阪・関西万博ロゴ 選考委員の芸術家は超強力な顔ぶれだった
2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の公式ロゴマークが2020年8月25日に発表された。その独特なデザインが話題を呼んでいるが、「ロゴマーク選考委員会」のメンバーもツイッター上で注目されている。
委員は全11人で、座長を務めたのは大阪市出身の建築家・安藤忠雄さん。委員の顔ぶれを見ると、ユニークな作品で知られるアーティストの名前が何人もあった。
「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦さんも委員
まず、人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの作者として知られている漫画家の荒木飛呂彦さん。「ジョジョの奇妙な冒険」は、文化庁が2006年に行ったアンケート企画「日本のメディア芸術100選」の漫画部門で2位を獲得した。「独特のセリフまわしとポージングに強いインパクトを受け、病みつきになるファンが後を絶ちません」と評価された。
荒木さんはこのほか、2016年の「第45回ベストドレッサー賞」にて、「学術・文化部門」で受賞している。同年の受賞者には、現東京都知事の小池百合子さん(政治部門)、女優で歌手の松下奈緒さん(芸能部門)、俳優の菅田将暉さん(芸能部門)がいた。漫画以外にファッションの分野でも才能を発揮したのだ。
写真家、日本画家、グラフィックデザイナー
ヨシダナギさんは、アフリカを中心に世界各国の少数民族・先住民族を撮影する女性写真家として知られている。
2018年には、「広く出版文化の向上に寄与した、漫画、ノンフィクション、エッセイ、科学出版、さしえ、写真、ブックデザイン、絵本の各分野の優れた作品」に与えられるとされる「講談社出版文化賞」第48回において、自著「ヨシダ、裸でアフリカをゆく」(扶桑社刊)、「SURI・COLLECTION」(いろは出版刊)が「写真賞」を受賞した。
そのほか、代表作「世界中の子と友達になれる」をはじめとした、美しくもどこか怪しげな雰囲気を感じさせる画風で注目されている日本画家・松井冬子さんや、食品・日用雑貨ブランドの「無印良品」の企業広告などに代表される、白を基調としたシンプルなデザインが特徴のグラフィックデザイナー・原研哉(けんや)さんが選考委員に名を連ねていた。