エアコン24時間つけっぱなしで電気代どうなる 長年の論争に決着!メーカーに聞く
2020-08-21 05:40:15
東京都内で熱中症により死亡した人の数が100人を超えた。2020年8月21日午後のTBSNEWSの報道によると、東京都内では今月、熱中症で亡くなった人の数が148人にのぼった。うち8割以上が、エアコンを使っていなかったという。
ツイッター上では、「何でエアコン使わないんだろ」「節約してるのかな」と疑問が出る一方、「最新のエアコンはそこまで電気代かからない」という声も。J-CASTトレンドは大手エアコンメーカーのダイキン工業(大阪市)に、詳しく取材した。
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最新機種は10年前の製品より電気代約2割減
ダイキン工業コーポレートコミュニケーション室広報グループの安部貴史さんは、最新機種について、「たしかに以前の製品よりも消費電力や電気代は抑えられています」と話した。
「10年ほど前の標準機種は、年間に大体1081キロワットアワーの電力を消費し、電気代にして約3万円弱が平均的でした。2020年現在の最新機種は、それと比べていずれも最大2割ほど削減されています。多少つけっぱなしにしても、以前ほど電気代がかさむことはないと思います」
また、「特に今年のような猛暑下では、エアコンのつけっぱなしをうまく活用した方がよい」と説明した。ただ、つけっぱなしが無駄にならないのは「あくまでもほぼ一日中家にいるような場合」に限るという。
「30分程度の外出なら問題ないが、仕事などで朝から夕方まで家を空けるときは、つけっぱなしにしない方がいいです」
温度を1度下げると電気代が約10%増
エアコンは「スイッチを入れるときが一番電力を消費する」と、安部さん。長時間の使用よりも、電源を入れる回数が多い方がかえって電気代が高くなるのだ。具体的な回数までは不明だが、一日に何度も電源を入れたり消したりするよりは、24時間オンにしたままのほうがかえって経済的だという。
また「エアコンの設定温度を1度下げた場合、一般的に約10%高く電気代がかかります」。これを踏まえた上で、外気温や体調などとも相談して温度設定をしてほしいという。
(8月21日19時20分追記)一部内容を修正しました。