京浜東北線の停車中に乗客が線路へ 「非常用ドアコック」勝手な使用が危ない

   非常用ドアコックを使用し、停車中の電車内から男性が線路に脱走──。2020年7月31日朝8時半過ぎ、人身事故の影響で東京のJR蒲田駅付近に停車していた京浜東北線の電車内での出来事だ。当時の現場の様子を写したツイッターの投稿には「迷惑この上ない」「自己中すぎる」と批判の声が相次いだ。

   一方で、「体調不良なり精神的に無理ってなったのか」など、男性に同情するユーザーも。停車中の車内で体調が急激に悪化するなどした際、どのように行動すべきなのか。

停車中の車内、非常用ドアコックは勝手に使ってはならない(画像はイメージ)
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別の電車にひかれる、落下してけがする恐れ

   J-CASTトレンドの取材に応じたJR東日本東京支社の担当者は、非常用ドアコックを使用して停車中の電車内から出るのは「絶対にしないで欲しい」と要望した。

「たとえ自分の乗っている電車が停車中だとしても、外に出た時に隣の線路を走る電車にひかれてしまう危険があります。また、車両ドアから線路までには結構な高さがあるので、落下してけがをしてしまう可能性も十分考えられます」

   では、停車中の車内で急な体調不良など何らかのトラブルが起こった場合は。「まずは乗務員に連絡をしてください」。各車両の両端にそれぞれ、乗務員に連絡するための非常呼び出しボタンが設置されており、「有事の際に押して欲しい」とのことだ。

「よほどの事情がなければ乗客を電車外に降ろすことは基本的に、ありません。急病や、命にかかわるほどの非常事態が車内で発生した場合などはその限りではありませんが、その場合も乗務員からの指示に従って下車するようにしてください」

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