七夕の日「2年前の豪雨」を教訓に 「みんなで土砂災害の減災を願う日」
2020-07-07 05:00:00
2020年七夕の様相は、例年と大きく違う。新型コロナウイルスによる影響で各地の七夕祭りが軒並み中止になり、笹飾りの設置が見送られている。
7月4日には豪雨災害が熊本県で発生し、今も九州各地で土砂災害や河川の氾濫の危険性が高い状態が続いている。そのためツイッターには「コロナ、豪雨災害の終息」を七夕の願い事に掲げる人が多い。実は7月7日は「みんなで土砂災害の減災を願う日」だ。
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「安全に夜空を見上げられること」を祈って
日本記念日協会の公式サイトによると、徳島県小松島市の民間の有志で結成された「7月7日『みんなで土砂災害の減災を願う日』記念日推進会」によって制定されたものとある。背景には、2018年7月3日から8日にかけて西日本を中心に記録的な大雨となり、各地で洪水や土砂災害が発生した「西日本豪雨」がある。
そのため、この記念日には「自分たちの地域の溜池や崖などの存在やその危険性を知ることで、少しでも土砂災害が減ることを願う日にとの思い」が込められている。18年7月7日に想定外の土砂災害が多発したこと、七夕に大地を踏みしめて安全に夜空を見上げられることを祈り、7月7日に制定したそうだ。
この記念日を知るツイッターユーザーからは、
「一昨年の今頃、西日本豪雨が発生し広範囲に甚大な被害をもたらしました。これを契機に制定されたものです。今まさに九州で氾濫が続いてますが被害が広がらない事を願うばかりです」
「残念な事に今年も熊本で豪雨災害が発生してしまいました。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます #頑張ろう熊本」
このように、豪雨にあえぐ被災地を気遣い、被害がより小さく済むように願う声が上がっている。