コロナ離婚「夫婦100人に聞きました」 「息が詰まる」「経済的に不安」下した決断は
「主人が私のことを常に監視しているような気がして、ストレスを感じるようになりました」
妻からの穏やかでないこんな訴えが、2020年6月30日に公表された「コロナ離婚に関するアンケート」に掲載されている。弁護士相談プラットフォーム「カケコム」を運営するカケコム(東京都渋谷区)が実施したこの調査から、新型コロナウイルスがもたらした夫婦へのネガティブな影響が見えてきた。
およそ半数が感染拡大後に初めて離婚考えた
対象者は、新型コロナをきっかけに離婚を考えたことのある男性31人、女性69人の計100人。年代は、20代が16%、30代が46%、40代が32%、50代が6%だ。
まず、コロナ離婚を考えた結果「最終的に離婚まで至りましたか」という質問。95%は「離婚を考えたがしていない」と、思いとどまった。しかし、「離婚した」が5%いた。
「新型コロナウイルス感染拡大前にも離婚を考えたことがありますか」。47%が「コロナ感染拡大後初めて考えた」と答えた。「コロナ感染拡大前から頻繁に考えていた」のは13%だった。
離婚を考えたきっかけは何か。最も多く挙がったのは「コロナの影響でネガティブな思考が強くなってしまった」だった。その理由は「日頃家にいない人がいるだけで息が詰まります。給料もかなり下がったので、それだけでイライラするしいっそ離婚しようかと考えました(30代女性)」、「コロナの影響で経済的に不安が強くなり、その不安に対する捉え方と対策や危機感に関する価値観の違い(30代男性)」など、金銭面での不安要素が大きいようだ。
夫婦の関係修復のためにとった行動
共に過ごす時間が増えたストレスから「離婚」がよぎった人も。
「主人が在宅勤務をするようになり、主人が私のことを常に監視しているような気がして、ストレスを感じるようになりました(40代女性)」
「ずっと一緒にいることによりストレスが溜まりこのことが一生続くのかと思うと離婚をしたくなった(40代女性)」
そのほかにも「妻が真面目にコロナ感染防止対策に協力しようとしないので嫌になってきた」、「子どもがいるのですが、家にいても、互いに仕事をしているのに世話は夫が殆ど全くしなかったから」など様々な理由が挙がった。
夫婦の関係修復のために、「できるだけ一人で黙々とよむことができる本や、ネット遊びをして気分転換を図りました」、「主人と物理的な距離を取ることで、冷静に物事を考えるようにした」、「在宅勤務の日には夫に昼食を作ってもらうようにしたら、その新しく覚えたメニューが美味しく、私自身も楽になりました」などの意見が寄せられた。