レジ袋有料化でもエコバッグ「触りたくない」 ニオイや汚れが気になって
プラスチック製レジ袋の有料化が、2020年7月1日から全国の事業者に義務付けられた。
環境面に配慮しての実施で、自前の買い物袋の持参・利用促進が期待される。しかし、ツイッターには「人のエコバッグに触りたくない」「衛生的には良くないよね」といった書き込みがみられる。
エコバッグ「洗ってない人、多すぎる」
「エコバッグってあんまり綺麗やないし触りたくない」 「申し訳ないが。私は、人様のエコバッグは触りたくない。洗ってない人、多すぎる」 「レジ袋有料化...初日に出勤とかほんと萎えるし、汚いエコバッグまじで触りたくない...」
このような投稿がツイッターで続出している。客が持参したエコバッグは、衛生面の観点から必ずしも歓迎されていないようだ。
ウェザーニュースが20年7月1日に配信した、エコバッグに関する調査の記事では、エコバッグ所持者の半数以上にあたる54%がバッグを「ほぼ洗っていない」と回答している。
農林水産省によると、野菜に付いていた土や食品の汁などがエコバッグに付着したりすると、臭いの原因になるとのこと。見た目は汚れていなくても、湿ったままにしておくと細菌が増殖することも。
農水省は公式サイト上で「エコバッグを清潔に保つための5つのポイント」を紹介している。
まず、重要なのは定期的に洗うことだ。洗濯または手洗いし、洗った後はしっかり乾かす。次に、肉、魚、野菜は直接エコバッグに入れず、ポリ袋に入れる。肉や魚の汁、野菜の土がエコバッグやほかの食材に移らないようにするためで、使用したポリ袋は再利用せず捨てるように、とのこと。
食品と日用品のエコバッグを使い分ける
食材を詰める順番にも工夫が必要になる。生鮮食品や冷凍食品はまとめて入れ、温かいものと密着させない。また、硬いものや重いものはバッグの下に詰め、荷物を安定させることで食品の汁がこぼれにくくなる。
さらに、エコバッグの持ち運びをなるべく短時間にしたい。食材が入っている際は早く家に戻り、すぐ冷蔵庫に入れる。車で運搬する場合にはトランクは避け、車内の涼しい場所に置くようにする。
衛生的に使用するため、食品と日用品のエコバッグを使い分けることも大切だ。