早朝の千葉沖地震は「東日本大震災の余震」 阪神大震災では発生後20年間で何度も

   朝早く地震の揺れで目が覚めた――首都圏ではそんな人が多かったに違いない。2020年6月25日早朝、千葉県東方沖を震源とするマグニチュード6.1の地震が発生した。最大震度5弱で、気象庁はこの地震について、2011年の東日本大震災の余震とみられると発表した。

   ツイッターでは「もう9年も経つのに」と驚きの声が。実は、巨大地震発生後数年にわたり余震が続くのはあり得るのだ。

巨大地震の余震は数年にわたって続く
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阪神:余震域に近い場所で18年後にマグニチュード6.3

   今から25年前、1995年1月17日早朝に発生した阪神・淡路大震災。最大震度7を観測し、6000人以上が命を落とした。気象庁の「阪神・淡路大震災から20年」特設サイトには、地震発生から2014年12月31日までの20年間に生じた余震について掲載されている。

   これによると、本震から約2時間後に発生した最大震度4の揺れが、阪神・淡路大震災における最大の余震としている。その後、年月とともに減少したものの、2014年までに震度3程度の余震が時々発生している。実に20年にわたって、余震は続いていた。

   2013年4月には阪神・淡路大震災の余震域の南西端に近接する淡路島付近で、最大震度6弱、マグニチュード6.3の大きな地震が発生している。この地震については、阪神・淡路大震災の余震であると断定されておらず、気象庁も「直接的な余震であるかどうかの判断は難しい」との見解を示している。しかし、余震域近くで大きな地震が起きたのは事実だ。

スマトラ:本震8年後の余震はマグニチュード8.6

   次に、2004年12月にインドネシア西部、スマトラ島北西沖のインド洋で発生したスマトラ島沖地震だ。マグニチュード9.1を記録した巨大地震で、大津波が各地に被害をもたらし、死者・行方不明者数は22万人以上に及んだ。

   気象庁の「『平成23(2011)年東北地方太平洋沖地震』の余震活動」の資料によると、スマトラ沖地震の本震発生から2014年3月5日までの9年ほどの間に約800回の余震が発生している。

   12年4月にはこの地震の余震域において、マグニチュード8.6の地震が発生した。本震発生から数年後に再び大きな余震が発生するパターンもあるようだ。

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