ダイヤモンド・プリンセスで過ごした14日 元乗客が明かす「報道されなかった事実」

   今年2月、新型コロナウイルスの感染が広がったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。J-CASTトレンドは2020年4月8日付記事「緊急事態宣言で外出自粛は長期戦 ダイヤモンド・プリンセス元乗客に聞く」で、乗客のひとりだった湊櫻(みなと・さくら)さんに当時の様子を聞いた。

   その湊さんの手記をまとめた「ダイヤモンド・プリンセス乗船手記 ~あの日、船内で起きていたこと~」が2020年6月18日、KADOKAWA(東京都千代田区)の電子書籍ストアで発売された。改めて湊さんに取材し、書籍化について聞いた。

電子書籍として配信される「ダイヤモンド・プリンセス乗船手記」
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どんなに困難な状況でも

   湊さんは、ダイヤモンド・プリンセスの中で新型コロナウイルスの陽性者が確認され、横浜港での検疫・隔離が始まったその日にツイッターアカウントを開設。以降14日間にわたって船内の様子を発信し続け、アカウントのフォロワーが8万人ほどに達するなど多くの注目を集めた。

   下船後、湊さんは自主隔離期間を経てすぐに執筆に取り掛かり、船内での体験をウェブ小説サイト「カクヨム」で手記として公開。本書は、それらをまとめたものに加筆修正して書籍化したものだ。

   湊さんはJ-CASTトレンドの取材に、「報道ではセンセーショナルで批判的な内容ばかりで、あの現場でどれほど多くの方の支援活動があったかを伝える内容があまりありませんでした」と話した。「皆様から頂いたご支援と感謝を何かの形に記しておきたいと思い」、手記として「カクヨム」に掲載していたところ、電子書籍化の話がきたという。

「どんな困難な状況でも、感謝と自分自身で前に進む気力を持ち続けていれば、必ず乗り越えられるという事を伝えたいです」

   湊さんは、こう強い思いを語った。

   刊行形態は電子書籍のみで、価格は110円(税込)。

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