近畿大「マグロ愛」ですごいの出したぞ 飛び出るマスクカバー、図書館にデカい置物

   大阪の近畿大学は2002年にマグロの完全養殖に成功し、「近大マグロ」が一躍有名になった。その近大、マグロを使ったユニークな取り組みがインターネット上で話題になっている。マグロがそのまま飛び出ているマスクカバーに、図書館で「ソーシャルディスタンス」の距離を示すためマグロを利用と、予想以上の「マグロ推し」だ。

   大学に、こだわりの理由を取材した。

ソーシャルディスタンスの目安を示すマグロのレプリカ(画像は近畿大学広報室提供)
机の上にもマグロ(画像は近畿大学広報室提供)
マグロのマスクカバー(画像は近畿大学広報室提供)
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「マグロ大学と自称しているくらいなので」

   近大では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて立体的なマグロのマスクカバーを製作した。2020年5月に公式ツイッターに画像を掲載すると「面白い」とたちまち話題になった。

   さらに、6月8日にはツイッターに約2メートルのマグロのレプリカの画像を投稿。ソーシャルディスタンスの目安を示すため施設の入り口に設置されたものだ。図書館の机の上にも人との間隔をあけるため立体的なマグロの置物が置かれている。広報担当者によると、「近大らしいユニークな取り組みを」と、広報室のメンバーでアイデアを出したそうだ。ツイッターでは面白いと話題だが、在校生からは「シュールやな」、「こんなマグロに見られてて勉強できへんのちゃう?」などいろいろな意見が出ているという。

   マグロを前面に押し出す姿勢に担当者は、

「マグロ大学と自称しているくらいなので」

と話す。完全養殖に成功した「功績」は大きく、これまでもイベントのノベルティーとしてマグロのシャーペンをつくり、大学の広告にはどこかに必ずマグロを使ってきた。「近畿大学のシンボル的存在として、間違いないかなと思いますね」と語る。

   また、「ユニークな取り組みをきっかけに近畿大学を知ってもらいたい」とも。「近大独特のユーモアとか、大阪っぽい感じを出すことによって、知名度の向上につながればと思っています」。

付属校教員がマグロマスク着けて踊る動画

   学内ではどのような反応が出ているのか、気になった。すると、

「割とみんな耐性がついてきているというか...」

と広報担当者。マグロを推し出した取り組みを何年も続けていると、大学側も、ノリノリではないものの多くが「いつもの感じね」と見守る雰囲気になってきているそうだ。

   今や付属校にまで広がっている。近大付属広島高等学校・中学校福山校は、ユーチューブで動画「マスクで笑おう」を公開している。星野源の「うちで踊ろう」の替え歌に合わせて、教員たちがマグロのマスクを着用して楽しそうに過ごす様子が収められている。実は付属校の教員が独自に作ったそうで、「ぜひ大学の公式ツイッターでも使ってもらえれば」と連絡があったとのことだ。

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