会社でマスク着けない人の言い分 外で「マスク警察」に怒鳴られたけれど...

   気温の上昇で、屋内外問わずマスクをつけたまま過ごすのがつらい季節になってきた。新型コロナウイルス感染対策でマスクを着用する人の中からは、「近くにマスク非着用者がいると気になる」との声も。

   ツイッターには「オフィスに俺マスクしないマンがワラワラいて辛い」、「頼むから社内でもマスクして」と不安やストレスを感じている様子の投稿がみられる。実際に「マスクなしで出勤し、顰蹙(ひんしゅく)を買った」というネットの書き込みもある。

社内でマスクを着けない理由とは
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直接話をするときは着用するが

   社内でマスクを着けない理由として「蒸し暑いししゃべりにくい」、「電話対応の時マスクが邪魔だから」とツイートしている人たちがいる。他にはどんな事情があるか。

   J-CASTトレンド記者の同僚にも、マスクを着けずに仕事をしているのが数人。その一人、30代男性に直撃した。理由は「長時間着用していると若干息苦しさを感じるのと、耳が痛くなるから」。四六時中着けたままでいるのは不快だという。しかし、編集長に相談する時や会議の場など、面と向かって人と話すことで感染リスクが高まる場面では、飛沫を飛ばしてはいけないので着用している。

   男性によると、世の中がマスクをしているかどうか神経をとがらせていた4月上旬~5月上旬はずっと着けていた。そのうち在宅勤務が普及し、出社率が通常の2割程度で室内の人数が少なくなったため、現在社内では外している。特に指摘を受けたことはなく、肩身の狭い思いはしていないが「マスク警察(編注:マスク非着用者を非難する人)がいたらどうしたものかという点で、周囲からの視線は気になる」。

感覚過敏で「しないというより、できない」

   もう一人、30代男性に取材した。「他者との間隔が十分」と判断した場合はマスクを着けないと話す。

「オフィスの広さにゆとりがあり、机も大きいのでしていません。通勤電車では着けています。他者との距離が職場より近く、うっかりせき込むとかかってしまうからです」

   なお、電車に空席が多かった4月中旬~5月中旬は、通勤時もマスクをしていなかったと明かした。

   外を歩く時もマスクはしていない。ただ緊急事態宣言以降、「計4回、外を歩行中に見知らぬ人から『マスクしろ!』と怒鳴られた」という。できるだけマスクを着けないのには、もう一つ理由があった。

「いわゆる『感覚過敏』で、口元から首にかけて何かが触れていると不快感が生じます。マスクをしないというより、できないのです」

   社内でマスク着用者・非着用者が共に気持ちよく過ごせるよう、グッズを使って「着用できない理由」を可視化するのも手だ。例えばJ-CASTトレンドが6月1日に紹介した「意思表示カード」などがある。

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