マスク着けられないのはワケがある 中学生考案「意思表示カード」無料公開
2020-06-01 05:30:00
中学生が社長を務める「クリスタルロード」(東京都中央区)が運営する「感覚過敏研究所」は2020年5月28日、公式サイト上で「マスクやフェイスシールドをつけられない人のための意思表示カード」を無料公開した。
マスクの肌に触れる部分が痛くて辛い、息苦しい、といったマスクを着用できない理由を可視化できる。
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印刷しネームホルダーなどに入れて使用
「感覚過敏のためマスクやフェイスシールドが付けられません」、「感覚過敏のためマスクやフェイスシールドが苦手です」などの文言が入ったカードのPDFが、感覚過敏研究所のサイトで無料公開されている。自宅で印刷してネームホルダーなどに入れて使用する。
報道向け資料によると、感覚過敏研究所所長で現役中学生の加藤路瑛さんが考案した。加藤さんは、「このカードがなければ社会の中で冷たい視線や態度を受けたり、学校に行けなかったりする現状は悲しいことですが、感覚過敏という言葉や概念も知らなければ、理解されることも難しいため、今は、困りごとを可視化して伝える方法を取ろうと思います」とコメントしている。また、
「このカードがマスクをつけない免罪符にしたいわけではありませんが、本当に困っている方の意思表示やお守りになればいいと思います。最終的には、このようなカードがなくても、人にやさしい社会になってほしいです」
と思いを述べている。