緊急事態宣言解除で外食に誘われた 消毒、検温、接触回避...飲食店懸命の工夫
「外食誘われたけど行っていいのか...?」
ツイッターには、こんな書き込みが見られる。政府による緊急事態宣言が全面的に解除され、飲食店も営業を再開する店が増えてきたが、まだ店内の利用を迷う人がいるようだ。
「誘いを断れば、人間関係に支障が...」
「友達に外食誘われた すっごい嬉しいしすっごい会いたいけど、正直まだ全然怖くて全く外食する気になれない...」 「もうみんな友達と会ってランチしたりしてるのだろうか?誘われたけどどうしよう」 「外食誘われたけど、純粋にまだ控えてた方がいいと思う」
外出の自粛は緩和されはじめたばかりだ。徐々に活気を取り戻しつつある街や店に、感染拡大前のように繰り出しても良いのか――。ツイッターを見ると、不安を感じている人がいる。
外食を誘われた場合は、とくに判断が難しい。「新しい職場の上司に外食誘われたけど、コロナ怖いし断った。返信来ないの怖いよ」と、感染リスクを避けるために誘いを断れば、人間関係に支障が出るのではないかと心配する声もある。
消毒担当スタッフ配置、メニュー表廃止でQRコード注文
一方の飲食店。多くが「従業員のマスク着用」「アルコール消毒液の設置」などの対策をしている。それだけでなく、利用客に安心してもらうための工夫を施している店もある。
例えば、東京にある居酒屋「チアーズワン」だ。発表資料によると「常時ドアを開放し換気」や「消毒担当スタッフの配置」、入店時には「検温」「除菌マットで靴底消毒」「除菌ペーパーでスマートフォンを消毒」など徹底した対策をとっている。
さらに店内では、食事中以外のマスク着用と手袋の着用を義務化し、希望者にはフェイスシールドも貸し出すなど、衛生を保つため取り組んでいる。
NHKは20年5月18日に配信したニュースで、新型コロナ感染防止策として不特定多数の人が触れるメニュー表を廃止した東京のイタリアンレストランを紹介した。テーブルにQRコードを設置し、客が自分のスマートフォンで読み取り注文するシステムにしたという。
政府が公表した「新しい生活様式」では、食事について「対面ではなく横並びで座る」「大皿は避けて、料理は個々に」「おしゃべりは控えめに」などと記載されている。利用する側の努力や工夫も求められる。