新型コロナで夜の銀座から人が消えた 高級クラブ「伝説のママ」テレビで見せた奮闘
新型コロナウイルスの感染拡大による休業要請が続き、飲食店を中心に大きな打撃となっている。
東京・銀座の会員制高級クラブ「Nanae」を経営し「伝説のママ」と呼ばれる唐沢菜々江さんは、2020 年 5 月 3 日放送のドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ)に出演し、店舗への影響などを明かした。
悪戦苦闘の日々「素な私をリアルに撮っていただけた」
唐沢さんは、これまでインスタグラムやユーチューブ「銀座ななえチャンネル」などで銀座の魅力を発信してきた。しかし、東京都の外出自粛要請や緊急事態宣言を受けて、夜の銀座を訪れる人は激減した。
番組では、経営する「Nanae」が休業に追い込まれ、営業再開の見通しが立たない中クラブを倒産させまいと奮闘する唐沢さんの様子を映し出した。新事業を次々と展開していたなか、オープンを控えていた美容サロンの工事がストップする事態に。赤字が続く店舗経営に新たなビジネスの中断と、悪戦苦闘の日々にカメラが密着した内容だった。
「ザ・ノンフィクション」は、様々な境遇の人に密着し、人生に苦闘しながらも懸命に生きる姿を取り上げるドキュメンタリー番組で、1995年から放送されている。今回取り上げた「Nanae」は、もともと月1億円を売り上げる銀座でも有名店だった。しかし、時の流れとともに銀座のクラブ全体の客足が減少し、店の数は全盛期の半数になった。唐沢さんはそんな時代の中で、20年以上ホステスとして生きてきた。
唐沢さんは番組出演について「長く密着していただいておりましたのですっかりスタッフやカメラの方と仲良くなりました。その分、素な私をリアルに撮っていただけたと思います」とコメント。番組視聴者に向けて、銀座に親近感を持ってどんどん飛び込んで来てくれたら嬉しいと話した。また、SNSで情報発信を続けるのは、銀座という街に親しみを感じてもらうためだ。
「それで銀座求人が増えたり、銀座が話題になることが恩返しだとも思っています。また、番組放送終了後にはインスタグラムやユーチューブにもたくさんコメントや反響をいただき、これからも銀座のために頑張っていきたい」
と意気込みを語った。