連休明けたら「電車普通」 コロナ収束以前に通勤ラッシュが戻ってきた 

   「電車普通」に「電車遅延」。ゴールデンウイーク明けの2020年5月7日、こんな語句がツイッターのトレンドワードに入った。

   連休中は毎年恒例の帰省ラッシュが見られず、外出自粛で各地は閑散としていた。しかしきょう、仕事が再開した人々がやむを得ず電車通勤した結果、乗客が増えたほか、東海道線や湘南新宿ラインなど首都圏のJRの一部では人身事故による遅延トラブルが発生したようだ。「3密」を避けられない状態での出勤に、悲鳴が上がっている。

GW明けたら電車が混雑、遅延…
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「GW前より人多いわ」「ソーシャルディスタンスってなに」

「連休開け、今日は先週より混んでいて普段と変わらず、3密ですね。怖いな。 #電車普通」
「GWあけて仕事再開したけど、電車普通に混んでるわ」
「電車普通に混んでるな、、アレ?日本ってコロナ収束したっけ?GW前より人多いわ」

   ツイッターに投じられた「悲鳴」の一例だ。電車混雑の理由は「みんな生活を守らないといけないから」、「仕事のため」、「休ませてくれない会社のせい」など、致し方なしとする声がある。だが人と人の接触機会が増え、「#電車普通 はい、第2波来るねこれは。これじゃ今までの自粛が無駄」と、新型コロナウイルス感染拡大を心配するユーザーは少なくない。

   そのうえ電車遅延に遭ったと思しき人たちからは、こんな嘆きが聞こえてきた。

「連休明け、サラリーマンとおぼしき通勤の人が増えた。電車は遅延。遅延に遅延を重ね、人はどんどん増えていく。ソーシャルディスタンスってなに、ってほど密集してる」
「電車遅延で人が多いので、時差通勤の意味なくなるよな」
「電車遅延からの満員電車 いやだめだろうこれ...三密とは...」

接触機会8割減どころか元の木阿弥に?

   厚生労働省が5月4日に公表した「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」では、東京都や大阪府、北海道などの13都道府県が該当する「特定警戒都道府県」において、「最低7割、極力8割程度の接触機会の低減」を目指して外出自粛の協力要請を引き続き行っていくとある。ただ、医療機関への通院、食料・医薬品・生活必需品の買い出し、必要な職場への出勤などは対象外。在宅勤務に向かない業務内容もある。

   ゴールデンウイークが明けた途端、「新しい生活様式」どころか以前の日常に何となく戻ってしまうのだろうか。

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