赤江珠緒さんに学ぶ「家庭内感染」の防ぎ方 自己隔離の事前シミュレーションを
俳優の石田純一さんが2020年4月15日、フリーアナウンサーの赤江珠緒さんが4月18日、それぞれ新型コロナウイルス感染を発表した。2人とも子どもがおり、赤江さんは夫も感染。家庭における対応の難しさをうかがわせている。
「家庭内感染」が4月20日、ツイッターのトレンドワード入りした。自分もしくは家族の感染が疑われる場合、同居者間でうつさない、うつされないためにどう「自己隔離」すればよいのか。
「いま準備しておくこと六カ条」
厚生労働省公式サイト内「新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)」ページを見てみよう。
留意すべきは、(1)感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける、(2)感染者の世話をする人は、できるだけ限られた方(一人が望ましい)にする、(3)できるだけ全員がマスクを使用する、(4)小まめにうがい・手洗いをする、(5)日中はできるだけ換気をする、(6)取っ手、ノブなどの共用する部分を消毒する、(7)汚れたリネン、衣服を洗濯する、(8)ゴミは密閉して捨てる、の8つだ。
4月20日放送のTBSの情報ワイド番組「ひるおび!」で、ナビタスクリニック新宿の濱木珠恵院長は「一番いいのはかからないこと、家に持ち込まないこと」としたうえで、万一感染したらどうするかを「シミュレーション」し、入院や食料の準備をしておくことが重要と述べた。「かかってから」では遅いのだ。
家族が感染した場合のことを考えて事前に準備できることは何だろうか。赤江さんの場合、テレビ朝日系「報道ステーション」スタッフの夫と共に新型コロナウイルス陽性と診断された。だが、陰性だった2歳の娘の面倒を見なければならない。
赤江さんは、自身がパーソナリティーを務めるTBSラジオ「たまむすび」に「いま準備しておくこと六カ条」をメッセージで寄せた。
(1)2週間分の隔離生活の用意。入院グッズまとめる
(2)家の片付け。少しでもスペースを確保するため
(3)玄関前に食品など、必要なものを届けてくれる存在の確認
(4)置き薬の確保。持病がある人は処方箋の事前発行
(5)親が共倒れになった場合の子どもの預け先
(6)感染者が回復した後の社会復帰について
4人暮らし、高齢者がいる家庭のケース
記者も試しに自己隔離シミュレーションをした。現在4人暮らしで、うち1人は肺に持病がある高齢者のため、重症化のリスクが高い。誰が感染するかによって対応は変わるが、まず「感染者」とその面倒を見る組、それ以外の非感染組2人に分かれる。家は2階建てでトイレが2つあるため生活空間を最低限、区切ることはできそうだ。
ただ4人が2週間自宅から出ずに済むだけの食糧備蓄は、現時点ではなかった。今から補給の手立て、近所のデリバリーサービスなどを探しておく必要があると実感した。