乙武洋匡「コロナ関連の嘘だけはやめに」 エイプリルフール前に著名人が次々と警告
エイプリルフールを明日に控えた2020年3月31日、ツイッターには新型コロナウイルスにまつわる「ウソ」をつかないよう求める投稿が相次いでいる。
5人組ロックバンド「MAN WITH A MISSION」は「オ前等、今カラ言ットクゲド、明日コロナウイルス二罹患シタトカ、センスガ無ク、誰モ幸セニナラナイ嘘ヲツクノダケハ止メトケ」、タレントのジョナサンシガーは「こんな時だからこそ、4.1のエイプリルフールは一旦コロナ落ち着くまで変に嘘つくのやめましょう。無駄な混乱避けましょう」とそれぞれツイート。作家の乙武洋匡さんは、理由も含めて注意喚起している。
「コロナに感染」とウソで逮捕事例も
「明日はエイプリルフールですが、コロナ関連の嘘だけはやめにしませんか。何が正しい情報なのかを見極めることが難しい現状において、人々をより不安にさせるような嘘をつくのは愉快犯だと思うんです。専門家の意見に耳を傾けるべき時期に、雑音を混ぜ込むのはやめましょう」
乙武さんのツイートだ。賛同や支持のリプライが多く寄せられている。
これまでに、自分がコロナウイルスに感染していると周囲を騒がせ、逮捕されたケースがある。複数の報道によると、2020年3月13日に島根県にあるJRの駅で感染者を装った40代の男性が駅の業務を妨害した疑いで逮捕。3月16日にはJR両毛線の電車内で、コロナ感染者だと嘘をつき、電車を停車させたとして、自称土木作業員が偽計業務妨害容疑で逮捕された。出来心でも、嘘で混乱を招けば周りは迷惑するうえ、自分にも跳ね返ってくるのだ。
文具メーカーで、ツイッターフォロワー37万人のキングジム(東京都千代田区)は「不要不急のうそはつかないことにしました。※ご自由にお使いください」として、「今年はエイプリルフールお休みします」と書かれた画像を投稿している。
「エイプリルフール自粛」には賛否
ツイッターには、エイプリルフールそのものを自粛すべきとの意見がある。
「たしかに、今年のエイプリルフールにはとんでもないデマが流布してパニックになりかねない。今のうちにエイプリルフール自粛の空気を作っとかないと」
「お互いの平和と安全のためにも、今年は自粛がいいよね。小さなウソでもシャレにならない可能性が高いし」
半面、エイプリルフール自体を自粛する必要はないのではないかとの反論も。
「正解はない。だけど、#エイプリルフール自粛 は行き過ぎだと感じるな。生きていく上で、ユーモアは大切」
「しょーもない嘘は確かにやめた方がいいけど、年に一度の企業やアプリゲームのネタ祭りが楽しみなので、エイプリルフールそのものまで自粛しないでほしいなぁ」
令和初のエイプリルフールは、例年以上に情報の見極めや冷静な判断が求められそうだ。