マスクに直接つけるイヤリング 落ち込む気持ちをおしゃれで吹き飛ばそう
マスクをしたままイヤリングをつけていると、なくしたり、絡まってしまったりとトラブルが心配だ。
マスク姿でも耳元を飾って楽しみたい。そんなニーズを満たすのが、耳たぶではなくマスクの紐に付ける「マスクイヤリング」だ。ワイヤーで作られた、ゼムクリップのような留め具でマスクの紐を挟んで使う。記者は2020年3月24日、マスクイヤリング製作者に取材した。
マスク時もストレスなし
2019年秋に開発が始まったマスクイヤリングは特許庁に意匠登録、商標登録出願済みで、20年2月末から専用サイトで販売している。ハンドメイド歴20年で、普段はワイヤーアクセサリー作りをメインに活動している製作者が1人で1点ずつ作っている。記者が見たところ約40点のデザインがあり、天然石を主役に、パールをあしらったもの、タッセルがついているものなどさまざまだ。価格は500円台から2000円超と、こちらも幅広い。
製作者はもともと、イヤーアクセサリーを販売する際に「マスクに絡まりやすいです」と注意書きを添えていたが、ある時「マスクにイヤリングを付けられるようにしたらどうか」と思い付き、形にしたという。
「マスクを外すと同時にアクセサリーも外れたり、気づかないうちになくしてしまっていたりしますが、マスクイヤリングなら気軽に付けられて、紛失するリスクがほぼなく、耳たぶも痛くならないので快適です。マスクシーズンが明けたらストラップとして、小物につけて楽しむことができます」
発売直後から注文が多く入り、まとめ買いする人もいるほど人気を集めているが、一方で「そもそもマスクにアクセサリーを付けるものではない」、「不謹慎だ」という指摘が寄せられているという。そうした声を受け止めつつ、製作者は「気分が落ち込んでいても、おしゃれをすれば明るい気持ちになれることがあります。マスクをつける時のちょっとした楽しみとして、ストレスなくイヤリングをつけたい人の助けになれば」と思いを明かした。
なお、マスクイヤリングの販売サイトは「夏くらいまでの期間限定」。将来的には、マスクイヤリングに関心を寄せるハンドメイド作家たちに向け、アクセサリーの作り方を広く伝えていきたいという。