「電車ガラガラ」と「満員電車」あなたはどっち 新型コロナ怖くてもテレワークできない
2020-03-02 07:30:06
「満員電車」と「電車ガラガラ」。相反する意味の語句が2020年3月2日、ツイッターのトレンドワードに同時にランクインした。
「電車ガラガラなんてことはなく満員電車」、「電車ガラガラなんて誰が言ったんだよ、満員電車じゃん」といったぼやきが聞こえてくる。国土交通省は新型のコロナウイルスの感染拡大を防ぐため、電車の混雑緩和を図る施策としてテレワークや時差通勤を呼び掛けている......はずなのだが。
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「テレワーク」とツイッターで検索すると
「テレワーク」とツイッターで検索すると「今週末までコロナ対策でテレワーク」、「テレワーク楽すぎる」など、実際に実践している人の投稿が見受けられた。ただ、検索窓に「テレワーク」と入れると「できない」という語句がサジェスト表示され、嘆きのツイートが多く投じられている。
「テレワークなどできる環境にないので普通に出勤して普通に残業してます」
「テレワークとやらが出来ない職種なのが辛い」
一方で、コロナ対策とは全く別の次元で「満員電車」「電車ガラガラ」に絡む投稿も。こんな内容だ。
「満員電車が乗車率100%だと思い込んでました」
「もともと自分が思っていた『電車ガラガラ』が定義上の100%乗車率だったことに衝撃」
「電車ガラガラと思ってたのが100%だった」
混雑度100%で「座席が埋まっている」
こうした投稿には共通して「乗車率の目安」を紹介する画像が添えられている。国土交通省の情報をもとに、テレワーク豆知識サイト「パステレ」が19年9月に紹介したものだ。パステレの公式ツイッターアカウントが投稿で示している国土交通省の公式サイトにある「混雑度の目安」は、以下の通り。
100%:定員乗車(座席につくか、吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる)
150%:広げて楽に新聞を読める
180%:折りたたむなど無理をすれば新聞を読める
200%:体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める
250%:電車がゆれるたびに体が斜めになって身動きできず、手も動かせない
つまり国交省によれば、混雑度100%の時点で座席が埋まっている状態だ。先に紹介したツイートのように、自分の想定と混雑度目安の間に差があると驚く人が多い。なお、国交省が19年7月18日に公式サイトで発表した、最混雑時間帯の前後1時間における三大都市圏主要区間の平均混雑率は、「東京圏(163%)」「大阪圏(126%)」「名古屋圏(132%)」だ。