新型コロナ「市民向け感染予防ハンドブック」 感染後の症状、対応策を説明

   東北医科薬科大学(宮城県)は新型コロナウイルスの「市民向け感染予防ハンドブック」のPDFファイルを2020年2月25日に公式サイトで公開した。

   新型コロナウイルスはどうやって感染し、どう予防できるのか――。こうした情報を全19ページにまとめている。

東北医科薬科大学が「市民向け感染予防ハンドブック」公開(画像は東北医科薬科大学公式サイトより)
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「感染した家族を看病する場合に気をつけることは?」

   ハンドブックの冒頭では、新型コロナウイルスが動物や人に感染する、現在はワクチンや特別な治療薬がなく、症状に合わせた対症療法が行われているといった、ウイルスの基本的な情報を載せている。

   感染後の主な症状には発熱、せき、頭痛、体のだるさがあり、一般的な風邪の症状に似ていると説明。ウイルスは人から人への感染が考えられるとした。これらを踏まえ、14日以内に感染源があったとされる中国を含む海外への渡航歴がある、または渡航歴を持つ人との接触機会がある人で発熱やせきなどの症状が出た場合は、できる限り外出を控え毎日朝・夕の2回体温を測ることを勧めている。

   感染拡大を防ぐ対策としては「咳エチケット」を守る、手を洗う、部屋の換気やよく触れる場所の消毒を挙げている。

   後半は感染予防に関するQ&Aのページで、「感染した家族を看病する場合に気をつけることは?」「手を洗うときに気をつけることは?」などの問いに対し、具体的な対応策をイラスト付きで示している。

   ハンドブックを手がけた東北医科薬科大学医学部特任教授の賀来満夫氏は、同書の「はじめに」の中で、

「皆様が感染症予防について正しく理解した上で安心して生活していただくことを目標に、このガイドブックを作りました。ご家庭での新型コロナウイルス感染症を含む呼吸器感染症予防の一助となれば幸いです」

としている。

   ハンドブックは2020年2月25日時点の情報をもとに作成したもので、内容は今後の最新情報に沿い変更する可能性があるという。

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