防災バッグ常備率は3割弱、3人に1人は期限切れアイテムも サントリー調査
サントリー食品インターナショナル(東京都中央区)は、自宅の「防災バッグ」(非常用持ち出し袋)の準備・点検の実態調査を実施、2020年2月18日に結果を公開した。
約9割が防災バッグの点検「定期的にはしていない」
近年多発する自然災害により世間の防災意識が高まりつつあることを背景に、2つの調査が行われた。ひとつは、全国の10代~60代の男女1万人を対象に、一般家庭の防災バッグの常備状況を聞いたもの。
自宅に防災バッグを常備しているか、という質問では、「常備している」が28.9%と3割に届かず、66.3%が「常備していない」と回答した。全国7エリア別に常備の割合を見てみると、最も高かったのは「中部エリア」(36.2%)だった。「関東・甲信越エリア」(33.8%)が続き、最低は「九州・沖縄エリア」(18.9%)。また、自宅に防災バッグを常備していると答えた2892人に常備した時期を尋ねたところ、約3割が「5年以上前」(30.2%)だった。
もうひとつ、自宅に防災バッグを常備している全国の10代~60代の男女700人を対象に、常備している中身の状態などを調査した。
最初に、自分自身で防災対策がどの程度できていると思うか聞くと、「できている方だと思う」(46.6%)と「できていない方だと思う」(53.4%)で回答が分かれた。続いて、常備している防災バッグの中身を定期的に点検や入れ替えをしているか。この問いに約9割が「定期的にはしていない」(86.6%)と答えた。
では、防災バッグの中に、消費期限・有効期限切れや、充電切れなどで使えないものはどれほどあるのか。期限切れのアイテムが入っていたのは700人中231人で、3人に1人(33.0%)。多かったのは「乾パン・缶入りパン」(26.2%)、「カップラーメン」(19.6%)、「ペットボトル入り飲料水」(17.6%)で、飲料・食料品が特に目立った。
本調査は両方とも2020年1月8日~15日にウェブサイト上で実施された。
サントリー食品インターナショナルは調査の結果を受け、防災バッグの再点検の促進を目的にしたSNSキャンペーン「防災バッグ衣替えキャンペーン」を2月18日から開始した。サントリーの天然水公式ツイッターアカウントをフォローし、「#防災バッグ衣替え」「#サントリー天然水」というハッシュタグを付けて防災バッグの写真をツイートすると抽選で100人に賞品が当たる。
賞品は、「『サントリー南アルプスの天然水備蓄用』2L」(6本)と「『サントリー南アルプスの天然水備蓄用』500ml」(24本)で、それぞれ5年間の保存が可能な商品だ。
応募受付期間は20年3月31日まで。