ハウステンボス「花と光」の新エリア誕生 花の祭典に「大ピカソ展」イベントめじろ押し
長崎県佐世保市にあるテーマパーク「ハウステンボス」は2020年1月30日、東京都内でメディア向けの発表会を開いた。代表取締役社長の坂口克彦氏と取締役兼マーケティング本部長CMOの佐伯博司氏が出席し、ハウステンボスの今年の取り組みについて発表した。
感動、癒し、学びが体験できる
坂口社長は、ハウステンボスが行った調査で、施設来場者の総合満足度が83.2%なのに対し、再訪問を考える人は55.5%だという。ハウステンボスは独自の世界観が確立されている半面、「ワクワクできる体験」の要素が足りていないとして、今後「体験」の部分を強めていきたいと話した。
今年の取り組みとして、3月20日に「花と光」「自然と科学の融合」をテーマにした新エリア「光のファンタジアシティ」をオープンする。最新のデジタルテクノロジーと音響技術を駆使し、幅広い年代に「感動」「癒し」「学び」の3つの体験を提供するとのことだ。
佐伯氏によると「光のファンタジアシティ」は、幻想的な体験ができる7つのコンテンツがある。そのひとつ「宇宙のファンタジア」は、空中を浮遊しているような体験ができるウォークスルーとシアター型のアトラクションだ。ファーストステージでは世界各地の夜景を、セカンドステージでは光とホログラム映像を組み合わせた2部構成になっている。
ほかにも、海底にいるかのような感覚を味わえるウォークスルーのアトラクション「海のファンタジア」や、日本に数台しか存在しないという楽器「カロヨン(組鐘)」を使い、音と光を体感できるショーが楽しめるアトラクション「カロヨンファンタジア」などが設けられる。
「大ピカソ展」はハウステンボス限定
2020年2月29日から6月28日までは、春の訪れを祝う花の祭典「フラワーフェスティバル」が開かれる。ハウステンボス内にある「花の広場」に、チューリップ、バラ、アジサイと時期に合った色鮮やかな花が数多く咲く。季節のフルーツを使用したカフェメニューを用意、また海外のアーティストによるライブ演奏が行われ、ゆったりとした時間が過ごせる空間になる。
3月14日から6月15日は「大ピカソ展」を開催。スペイン出身の巨匠、パブロ・ピカソの作品約100点が展示される。そのうちの約30点は日本では初公開となる作品だ。日本全国を巡回する展示会ではなく、ハウステンボス限定になる。