他人事ではない相続問題 遺産少なくても「争族」になるかも

   アスコム(東京都港区)は、「プロが教える相続でモメないための本」を、2019年12月14日に発売した。

「争族」はどの家庭にも起こり得る
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遺族が崩壊しないために

   著者は相続終活専門協会代表理事で、3000件以上の相続に関わってきた江幡吉昭氏。「遺産が少ない」、「家族仲が良い」などを理由に、何の対策も取らなかったがゆえに、骨肉の争いが起きてしまった相続争いを「争族」(あらそうぞく)いい、その予防法と相続の基本についてまとめた1冊だ。

   たとえ遺産が少なくても、「争族」となる可能性はある。相続争いが年々増えている原因としては、高齢化による当事者の増加や、長子相続の習慣が廃れ、兄弟が権利を平等に訴えるようになったこと、子や孫といった未就労の未成年が権利を主張してきたことなどがあるという。

   遺された家族が崩壊しないためには、事前準備が必要だ。例えば、生前・死後の財産管理について、財産を管理してくれる人と契約する「家族信託」や、適切な「遺言」の用意などが有効となる。

   自身の遺産について、何をすれば良いのか分からない人に向けた相続の入門書だ。

   価格は1200円(税別)。

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