女子高校生が空き家を旅館にしてみた 原宿イメージした内装は超インスタ映え
岐阜県高山市に旅館「Pop Culture House」が2019年10月12日、オープンした。
一軒家をリノベーションし、旅館としてプロデュースしたのは、地元の女子高校生だ。その経緯を取材した。
ハートのクッションにシャンデリア、真っ赤な壁の和室
空き家になる予定だった一軒家を多くの人に活用してもらいたいと考えたのは、人工芝の施工やテレフォンアポインターなどの営業代行を行う「コンタクトセンター」(岐阜県高山市)代表取締役の大田薫さん。以前から個人的にリノベーションや旅館経営業に興味があり、今回初めてリノベーションを手掛けた。
「私の姪が高校で建築について学んでいて、実際にリノベーションを体験してみるのは、良い勉強になるのではないか、ということでプロデュースを任せてみました」
と説明。空き家はもともと、大田さんの両親が存命中に住んでいたものだ。まだ築年数が浅く、床暖房などの設備も整っており、ポップでカラフルな新しい旅館をコンセプトにした。
「せっかく任せるのなら、本人(女子高校生)が楽しいと思えるようなテーマでプロデュースしてもらうのが良いだろう」と考え、カラフルな「インスタ映え」する内装にしたと大田さん。確かに、リビングルームの壁はピンクのストライプ柄、その他の部屋の壁も紫やショッキングピンクが使用され、とても色鮮やかだ。
高山市は外国人観光客が多い土地でもある。そのため、カラフルな内装は「海外の方にも人気の東京・原宿をイメージして、日本の『kawaii文化』に触れてもらえるように工夫しました」と明かした。
男性客が部屋に入るなり「うわ、すごい!」
デザイン重視の部屋は男性客にも好評で、「初めて宿泊された5人組の若い男性は、部屋に入るなり『うわ、すごい!』と驚いていました」。
大田さんは「高校生が手掛けたということで、プロには出せない手作り感がお客様にも伝われば良いなと思います。特に海外の方は『楽しむこと』が好きだと思いますので、作り手側が楽しみながら作った内装を見て、わくわくしてもらいたい」と願う。
「Pop Culture House」は、最大10人まで宿泊可能だ。