「ハロウィーン」今年もやってくる でも「参加予定」過去5年で最低
外食市場の調査機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、日本の3大都市圏(首都圏、関西圏、東海圏)に住む20~60代の男女を対象に、2019年の「ハロウィーン」の参加意向や賛否を尋ねたアンケートの結果を19年10月15日に発表した。
昨年は東京・渋谷区でのハロウィーン参加者の暴徒化が問題となった。この1年で日本人の「ハロウィーン」に対する認識に変化はあったのだろうか。
「はめを外す機会として良い」「もう飽きた」
19年の「ハロウィーン」に関連した飲食、パーティー、イベントへの参加予定を聞いた質問では、「参加の予定がある」と答えた割合は全体の21.2%だった。前年の22.6%から1.4ポイントの微減で、過去5年の同調査では最低値だ。また、性年代別では「参加の予定がある」と答えた割合は、20~40代の男性と20~30代の女性で全体値を上回った。
「日本でのハロウィーン習慣の普及」を「良いと思う」「良いと思わない」の二択で尋ねた質問では、「良いと思う」が65.3%に上った。ただ、15年の調査では「良いと思う」が全体の7割を超えていて、19年は過去5年で最も低い割合だった。
ハロウィーン習慣や仮装を肯定する理由として最も多かったのが「本来の意味と違っても日本風に楽しめば良い」だった。性年代別に見ると、「たまにはめを外す機会として良い」が20~40代男性から、「子どものためのお祭りとして良い」が30~40代、60代の女性から、それぞれ多くの票を集めた。
一方、ハロウィーンを否定する一番の理由として挙がったのは「何かと理由をつけて騒ぐのは良くない」だった。性年代別では、40~60代の女性で「本来の意味や趣旨を理解すべきだ」、20~30代男性で「もう飽きた」という理由が目立った。
調査は19年9月2日~9月10日にインターネット上で行なわれ、有効回答数は1万378件だった。