もう「まずい」とは言わせない カロリーメイト「ドリンク」リニューアル後の進化

   大塚製薬(東京都千代田区)の「カロリーメイト リキッド」は、1983年に発売された液体タイプの栄養補助食品だ。発売以来同じ味を保ち続けてきたが、その味がいまひとつだと評価する人も多かった。グーグルで「カロリーメイト ドリンク」と検索すると候補の一番上に「まずい」と率直な表現が出てくるほどだ。

   その商品が、2019年10月7日にリニューアルされた。J-CASTトレンドでは新製品と従来品の両方を入手し、飲み比べてみた。

左がリニューアル後、右がリニューアル前のカロリーメイトリキッドカフェオレ味
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新旧カフェオレ味を飲み比べ、ココが変わった

   「カロリーメイト リキッド」は、医療用の濃厚流動食「ハイネックス-R」を一般向けに改良したもの。栄養と味のバランスにこだわって開発され、1缶で200キロカロリーとビタミンやミネラル、たんぱく質、脂質、糖質を摂取できる。

   これまでは「カフェオレ味」「ココア味」「コーヒー味」「コーンスープ味」の4種類が販売されていたが、10月7日からはリニューアルした「カフェオレ味」、新フレーバーの「フルーツミックス味」「ヨーグルト味」の3種に替わっている。

   記者が入手したのは、リニューアル前後のカフェオレ味だ。早速グラスに注いでみると、まず液体の色が違う。従来品は「カフェオレ」からは程遠い白さだが、新製品は茶色みが増している。

   まず、従来品を飲んでみると、もったりとした口当たりの液体が口の中に広がる。舌触りはチョコレートドリンクを連想させるが、甘みは少なく、コーヒーの味はほとんどない。後味に多少のえぐみがあり、しばらく舌に残り続けた。

   次に新製品。リニューアル前と比べると、色もにおいもコーヒーの存在を感じられた。「もったり感」はそのままだが、しっかり甘く、コーヒーの風味も強くなり、後味はさっぱりしていた。

「続けてもらえる味を目指した」

   大塚製薬に取材した。広報担当者は、従来のカフェオレ味も味にこだわった製品ではあったが、ネガティブな反応があることや、検索候補に「まずい」と出てくることは認識していたそうだ。

   繰り返し手に取ってもらうためには改良を加えたほうが良いと考え、さらに飲みやすい味に設計したという。リニューアル後は後味がさっぱりし、飲みやすくなったと記者が伝えると、「続けてもらえる味を目指した」と答えた。ヨーグルト味やフルーツミックス味も、毎日飲んでもらえるようにすっきりした味わいになっているとの話だ。

   新「カロリーメイト リキッド」は全国のスーパーマーケット、ドラッグストア、自動販売機で販売される予定だ。

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