台湾発「誠品生活」日本橋に初出店 書店中心に文具、台湾茶やスイーツも

   東京・日本橋に商業施設「COREDO室町テラス」が2019年9月27日、オープンする。

   目玉は、2階の「誠品生活日本橋」だ。「誠品生活」は書店としてスタートし、現在は台湾を中心に香港、中国・蘇州や深センなどで様々な商品を展開する。日本橋店は中国語圏外で初の店舗となり、書籍や文具、食材・キッチン雑貨を販売する店舗がそれぞれ入居している。

   J-CASTトレンド記者は、24日に行われたプレス会見・内覧会に参加した。

30メートルにわたる文学回廊
文学回廊の棚の間にある座席
誠品選書
誠品生活市場で販売されていた台湾のドリンク
「P. Seven 茶香水」
「王德傳 (ワンダーチュアン)」の茶師
「王德傳 (ワンダーチュアン)」の台湾茶を使ったドリンク
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日本橋の文化や歴史取り入れた店舗デザイン

   「誠品生活」は、「Books, and Everything in Between.(本とくらしの間に)」をコンセプトとし、出店する都市の特色や文化を取り入れた店づくりを行っている。

   その独自性が評価され、2004年に敦南店(台湾・台北市)が米TIME誌アジア版の「アジアで最も優れた書店」、2016年に松山店(同)も米CNNが選出する「世界で最もクールな百貨店14」に選ばれている。

   会見で、COREDO室町テラスを運営する三井不動産商業施設本部アーバン事業部長・牛河孝之さんは、「誠品生活」ならではの感性で、日本橋の歴史・人々の暮らしの中で受け継がれてきた文化を解釈していると説明した。例えば、店舗の環境デザインは台湾を代表する建築家の姚仁喜(クリス・ヤオ)氏が務めた。日本橋の文化・歴史にインスピレーションを受け、伝統的な日本建築の特色を表現したという。

   フロアは書籍を扱う「誠品書店」に加えて、文具ゾーン、セレクト物販・ワークショップゾーン、レストラン・食物販ゾーンに分かれている。

   「誠品書店」には、文学をメインに、人文、アート、デザイン、ビジネス、旅、料理など様々なジャンルから、誠品生活の独自の目利きでセレクトした日本の書籍が並ぶ。中央通りに面した窓の側には、長さ約30メートルの「文学回廊」が設けられ、名作文学が揃う。書棚と書棚の間にはソファ席が配置され、窓から差し込む自然光の中で読書を楽しめる。

   また、多種多様な日本の出版物の中から話題性や独創性の高い作品を選りすぐり、月に1度紹介する「誠品選書」などの企画・イベントも開催される予定だ。

   フロアではほかに、台湾茶から作られた香水を販売する「P. Seven 茶香水」や150年以上の歴史を持つ台湾茶ティーサロン「王德傳 (ワンダーチュアン)」、パイナップルケーキや台湾式らくがんなどの台湾スイーツを扱う「郭元益(グォユェンイー)」など日本初出店となる台湾発ブランドが複数集まっており、台湾文化を身近に感じられそうだ。

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