「モーリーファンタジー」の魅力伝えるマン【ツイッターは仕事!企業公式「中の人」集合(3)】
「モーリーファンタジー」は、イオンファンタジー(千葉市)が運営するアミューズメント施設だ。その公式アカウントは店舗の最新情報を、鮮やかな画像を添えて日々発信している。
「好き」や「趣味」を原動力に企画立案
【モーリーファンタジー】店舗に導入されたゲームや、クレーンゲームのプライズ(賞品)など、施設情報を紹介。初代ツイッター担当から引き継ぐ形で、現担当者が2017年11月に2代目に就任した。
担当者は営業企画本部の社員。普段はウェブプロモーションに携わり、最近は動画クリエイターを起用した企画立案を行っている。その合間にSNS運用としてツイッターを更新。他社のアカウント担当者を店舗に招き、ゲームで楽しく遊んだ生の感想をツイートで拡散してもらう企画を実施するなど、さまざまな角度から魅力を伝えている。
「店舗ではカードゲームやクレーンゲームなど、多種多様なコンテンツを扱っているためフォロワーによって好みが違い、知りたい情報も異なります。一部に偏ることなく発信する必要があるので、幅広い知識とバランス感覚が求められます。わからない部分はその都度調べて対応し、かつて店舗のストアマネジャーを務めていた時に得た経験にも助けられています」
担当者自身は「動画クリエイターが好き」。自分の趣味や関心を寄せる事柄を仕事に繋げようと、動画クリエイターのぬいぐるみがプライズとして登場することをツイッターで予告したり、コラボキャンペーンを積極的に実施したりしている。また「これはツイッターで明かしていなかったことなのですが」と前置きし、こんな裏話をこっそり明かしてくれた。
「実は動画クリエイターのプライズについては、一部は企画段階から関わっています。フォロワーから『この動画クリエイターのプライズがほしい』といったリプライが寄せられると制作会議で共有し、ユーザーの意見を直接伝えるのが私の役割です。ただ自分が楽しい、好きというだけで終わらせないよう、業務として結果を出しつつ、フォロワーにも喜んでもらいたいと思っています」
「フォロワーと一緒に何かをしたい」と店内BGM募集
ツイッターは「一方的な情報配信ではなく、『フォロワーと何かを一緒にできる』ツール」と語る。それを再認識できた出来事が19年3月28日の投稿だ。フォロワーに向け、「モーリーファンタジーの店内で流れてたらいいのになぁーとか流してほしいなぁーっていう曲ありますか」とジャンルを問わず、店内BGMを広く募集した。フォロワーと一緒に何かをしたいと考えていた際、思いついたという。
BGMは全国にある400以上の店舗で流れているため変えた時にわかりやすく、月に1度は変更になるため、すぐに反映できる。寄せられた650余りのリプライを集計し、社内で提案した結果、5月~7月は月ごとに一部楽曲をBGMに取り入れた。例えば6月はMAHO堂「おジャ魔女カーニバル!!」、7月はFischer's (フィッシャーズ)「未完成人」、SHISHAMO「君と夏フェス」を使用した。
「要望をくれたフォロワーかどうかはわかりませんが、実際に来店し、BGMについてツイートしてくれた人が何人かいました。無から有を生み出すのが好きなので、今後もフォロワーと一緒に何かをする企画を考え、実現させることで、楽しい気持ちになってもらえたら嬉しいです」