JR中央線「ガヤ」3駅巡るスタンプラリー 早速コンプリートしたら「ごほうび」が
JR東日本は、東京都内にある中央線の阿佐ケ谷駅、千駄ケ谷駅、市ケ谷駅の「ケ谷(ガヤ)」を名前に含む3駅を巡る「ケ谷(ガヤ)スタンプラリー」を開催している。
2019年7月21日まで3週連続でゴール駅が変わるラリーで、J-CASTトレンド編集部は市ケ谷駅がゴールとなるスタンプラリーを7月1日に体験した。
スタンプの絵柄には各駅周辺の名所がデザイン
出発地点に選んだのは、3駅の中で最も西に位置する阿佐ケ谷駅(杉並区)。駅前にはアーケード商店街「パールセンター」があり、多くの人が行き交っている。
改札横にいる駅員から台紙をもらうと、毎年8月に商店街でおこなわれる「七夕祭り」と駅前通りの「ケヤキ並木」がデザインされたスタンプを南口の特設コーナーで押し、スタンプラリーはスタートだ。
阿佐ケ谷駅から黄色い帯の中央線各駅停車に15分ほど揺られると、次の目的地の千駄ケ谷駅(渋谷区)に到着する。新宿御苑や明治神宮外苑が広がる緑豊かなエリアに位置し、東京五輪のメイン会場となる新国立競技場の最寄り駅でもある。
南口に出て新宿御苑と新宿の「NTTドコモ代々木ビル」が描かれたスタンプを押印し、再び電車に乗り込んだ。
千駄ケ谷駅から約6分、最後は皇居の外堀沿いにオフィスビルや大学などが立ち並ぶ市ケ谷駅(千代田区)だ。
改札の外に出ると、ペットのパワースポットとして知られる「市谷亀岡八幡宮」が描かれたスタンプを押印。これで対象の3駅を巡りきり、無事にゴール......ではない。もう一つスタンプの枠が空いていて、「ささら屋東京九段店」と印字されている。最後にこの店で、スタンプを押す必要があるのだ。
市ケ谷駅から3分ほど歩くと、富山県産米を使用した米菓が売りのせんべい店「ささら屋」に到着する。店内では名物の「しろえびせんべい」に使われる「しろえび」デザインのスタンプを、最後の一枠にポン。これですべてのスタンプが揃った。
再び市ケ谷駅に戻り、改札口の駅員にスタンプ用紙を見せると、景品として市ケ谷駅の駅名が描かれた特製のストラップをもらった。デザインは隣の駅が「千駄ケ谷」と「阿佐ケ谷」になったもので、スタンプラリーでしかもらえない限定品だ。
よく間違えられる「ガヤ」3駅の知名度向上ねらう
そもそも、なぜ「ガヤ」駅だけを巡るスタンプラリーを実施しているのだろうか。JR東日本東京支社の広報担当者に取材すると、
「市ケ谷駅と千駄ケ谷駅は駅同士が近く、名前も似ていることから間違えるお客さまが多い。さらに沿線上には阿佐ケ谷駅もある」
と、同じ「ガヤ」を名乗る3駅特有の事情があったことを説明。そこで、「『お客さまに駅名を知っていただく良い方法はないか』と千駄ケ谷駅の社員が考案した」のが、今回のスタンプラリーだったのだ。
また、スタンプラリーに地元商店を加えた理由については、
「地元商店と協力することで、スタンプラリーで駅を巡るだけではなく、改札の外に出て街巡りも楽しんでいただきたいと考えた」
と回答した。
スタンプラリーの開催は19年7月21日まで。市ケ谷駅がゴールとなるのは6日までで、7日~14日は千駄ケ谷駅が、15日~21日は阿佐ケ谷駅がゴールとなる。
全部のスタンプを押してゴールすると、各ゴール駅の名前が入ったストラップがもらえる。