お墓の購入「予算通り」は難しい 「100万円以内」のはずが半数はオーバー

   墓の購入に際し、費用を100万円以内で考えている人の約半数が予算オーバーしている――。インターネットサービス事業のDMM.comのグループ会社「終活ねっと」(東京都渋谷区)が2019年6月12日に公表した調査から、こんな実態が明らかになった。

   本調査は全国20代以上の男女に対し、墓の購入経験や予算、実費などについて質問し、結果をまとめたものだ。

終活ねっと「お墓」に関する実態調査
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墓の購入費用「100万円以上かかった」6割超

   はじめに「墓の購入経験の有無」を1万人に質問すると「購入したことがある(11.3%)」、「購入したことがない(88.7%)」となり、ほとんどの回答者は墓を購入したことがない。世代別で「購入したことがある」人の平均割合をみると、50 歳未満は10%未満だが、50歳以上になると19.6%に倍増している。墓の購入機会は年齢と共に増えるようだ。

   直近で墓を購入した618人に対し、購入費用を調べると最多回答は「50万円以上~100 万円未満(26.1%)」だった。以降は「100万円以上~150万円未満(23.0%)」、「50万円未満(13.8%)」、「150万円以上~200万円未満(12.6%)」だ。6割以上が墓の購入に100万円以上かけている。

   墓の区分には「一般墓」、「永代供養墓」、「納骨堂」があるが、それぞれ購入費用に違いはあるのか。一般墓の場合、回答の割合は「100万円以上~150万円未満(25.1%)」、「50万円以上~100万円未満(23.3%)」、「150万円以上~200万円未満(14.8%)」、「200 万円以上~250万円未満(10.5%)」の順だ。約7割が100万円以上かけている。

   「永代供養墓」だと「50万円以上~100万円未満(28.0%)」、「100万円以上~150万円未満(21.5%)」、「150万円以上~200万円未満(12.1%)」、「50万円未満(11.2%)」となった。「納骨堂」の場合、「50万円未満(39.7%)」、「50 万円以上~100万円未満(34.5%)」が僅差で一位、二位になり、以降は「100万円以上~150万円未満(15.5%)」、「200万円以上~250万円未満(5.2%)」になった。

   1万人を対象に「墓購入時の予算」も調査した。すると「50万円未満」が50.7%と半数を超え、「50万円以上~100万円未満(25.4%)」と合わせると、予算を「100万円未満」で考えている人が75%以上いる結果になった。

   では墓の購入費用と予算との間には、どの程度開きがあるのか。直近で墓を購入した618人を対象に、実費と予算を比較した。予算が「50万円未満」の人のうち、実費が「50万円未満」とした人は28.2%で、7割近くが予算オーバーしている。続いて、予算「50万円以上~100万円未満」と答えた人で、実費「50万円未満」は9.0%、「50万円以上~100万円未満」は41.7%となり、計49.7%が予算内で墓を購入ができている一方、50.3%は予算を超えていることもわかった。

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