サイダーの中にタピオカ?いえ「葛もち」です 奈良の老舗「インスタ映え」期待

   細かく砕いた葛もちをサイダーに入れた「葛もちサイダー」が誕生だ。

   葛(くず)の専門店井上天極堂(奈良県御所市)が2019年6月8日、奈良本店とJR奈良駅店で発売する。「インスタ映え」をねらい、同社のインスタグラムアカウントでは商品の画像に「#葛」「#葛粉」「#葛餅」と共に「#タピオカ」のハッシュタグが付けられている。

若い人に「葛」を知ってもらうための「葛もちサイダー」
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名物は「賞味期限10分」の葛もち、サイダー用はアレンジ

   同社は、1870年に創業し「吉野本葛」の製造を始めた。J-CASTトレンドの取材に答えた経営企画担当者によると、吉野本葛とは葛の根に含まれるでんぷんを奈良県で精製した葛粉。若い世代にはあまり知られていない食材なので、広く知ってもらうために「インスタ映え」するドリンクの開発が企画された。葛なのに「#タピオカ」のハッシュタグを入れたのも、若者層へのアピールのようだ。

   「葛もちサイダー」はレモン、カムカム、ミックスベリーの3種類のサイダーに葛もちが入ったもの。担当者によると、注文を受けてから作る「賞味期限10分」の葛もちが同社の名物だが、サイダーに使われる葛もちはドリンクに入れられるようにアレンジされたものだ。タピオカほどもっちりしていないが柔らかい弾力があり、ストローで吸って食べられる。葛もち自体に甘みは少なく、さっぱりした夏の飲み物になっているという。

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