フェイスブック「期間限定カフェ」開店 SNSのプライバシーとセキュリティー知る場に
「Facebook」(フェイスブック)日本語版は2019年5月19日、誕生11周年を迎える。フェイスブックジャパン(東京都港区)はこれを記念して「FacebookCafé(フェイスブックカフェ)」を5月17日~19日の期間限定で、「アロハアミーゴ原宿」(東京都渋谷区)の1階にオープンした。
初日に報道向けのオープニングイベントが実施された。
ネットリテラシーの低さに危機感
イベントでは、フェイスブックジャパン執行役員・小堀恭志さんが、フェイスブックのプライバシーとセキュリティーについて講演し、その後トークセッションが行われた。ゲストスピーカーとしてプライバシー、セキュリティー専門家のクロサカタツヤさん、雑誌「HIGH(er)magazine」編集長のharu.さんが登壇した。
クロサカさんは個人情報保護法の見直しが始まっていることに触れながらも、「法律が守ってくれることは、大してない」と指摘。利用者自身がプライバシー・セキュリティーについて理解し、問題が起こらないようにSNSを活用する必要があると述べた。
この春大学を卒業したharu.さんは、自身と同じ世代や親の世代のインターネット・リテラシーの低さに危機感を持っているという。安心・安全に使うためのガイドラインが必要だと話した。
理解が甘いとスイーツも甘く、「超いいね」もらえない
小堀さんによると、利用者がプライバシー・セキュリティーについて知り、リテラシーを向上させることがフェイスブックカフェの狙いだ。
具体的な目的は2つ。1つはフェイスブックとインスタグラムの利用者のプライバシー保護、もう1つは、これらを安心して利用するための安全な環境づくりだ。
カフェの利用は無料で、入店の際にチェックシートが配布される。項目は5つで、二段階認証や公開範囲の設定、不適切な内容の報告などが問われる。フェイスブックとインスタグラムでのプライバシー・セキュリティーの理解度を診断され、結果は提供されるスイーツの「甘さ」を左右する。理解が甘いほど、パンケーキのソースが甘くなる仕掛けだ。また、5問中4問以上理解できていれば「超いいね!」、2~3問なら「すごいね」、1問以下なら「悲しいね」のリアクションマークが描かれる。
カフェにはフェイスブックジャパンのスタッフも参加し、診断内容や自分がSNSを安全に利用できているかを相談できる。小堀さんは、カフェで自分のSNSの状況を見直したり、プライバシー・セキュリティーについて話したりしてほしいと述べた。