「ハクション大魔王」が令和元年をおしらせ 音声合成技術でよみがえる「あの声」
2019-04-29 06:00:00
声優プロダクションの81プロデュース(東京都渋谷区)と電通(東京都港区)が共同で設立したデジタルボイスパレット(東京都渋谷区)は、昭和の人気アニメ「ハクション大魔王」のキャラクター「ハクション大魔王」の声を、「デジタルボイス」を用いて再現、利用した特別な時報を放送すると2019年4月25日に発表した。
デジタルボイスパレットのウェブサイトによると、デジタルボイスとは「音声合成技術により『人工的に作り出した人間の音声』」。J-CASTトレンドは、同社の企画・制作の担当者に取材した。
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セリフをアニメから抜き出して生成
アニメ「ハクション大魔王」は1969(昭和44)年~70(昭和45)年にテレビで放送された。メインキャラクターである「ハクション大魔王」の声は故・大平透さんが担当していた。大平さんの遺族とアニメを制作したタツノコプロからの了解を得て、「ハクション大魔王」のデジタルボイスは制作された。
担当者によると、このデジタルボイスは、大平さんのセリフをアニメから抜き出し、音声合成のためのプログラムを使って生成された。音源が古いため、ラジオで耳にするときに違和感がなく、聞きやすいように調整されているという。
時報は5月1日~7日の23時59分から、ニッポン放送(ラジオAM 1242 、FM 93.0)で流される。「ハクション大魔王」という昭和のキャラクターが「令和元年」の時を告げる。担当者によると、「ハクション大魔王」のセリフは数バージョン用意されている。