「お弁当作り」大事なのは「コスパ」よりも... ニチレイフーズ調査
ニチレイフーズ(東京都中央区)は、4月10日の「お弁当始めの日」に合わせておこなったアンケート「お弁当事情に関する調査」の結果を発表した。
「お弁当作りで工夫していること」を聞くと、「短時間で作れる」と答えた割合が「安く仕上げる」よりも約1.5倍多かった。
最短時間で弁当を作る群馬県民
ニチレイフーズの調査によると、弁当の食卓出現頻度や冷凍食品の弁当カテゴリーの売り上げが1年の中で最も高いのは4月10日前後だ。そこでニチレイフーズは2017年、日本記念日協会に4月10日を「お弁当始めの日」として登録申請、認定された。今回のアンケートも「お弁当始めの日」の一環として、全国の20~60代の男女約3万人を対象に実施された。
アンケートの中で「お弁当作りで工夫していること」を聞いた質問では、「安く仕上げる」と答えた割合が26.9%だったのに対し、「短時間で作れる」が38.9%で上回った。
「お弁当作りで重視していること」でも、「安く仕上げる」の15%、「栄養バランスを整える」の19.4%に対し、「短時間で作れる」が19.9%で上回った。
弁当を作る時間の長さを都道府県別に見たランキングでは、15分47秒の群馬県が「全国最短」だった。最も調理時間が長かったのは愛媛県の20分23秒だった。
おかず1品あたりの作成時間を見たランキングでは、鳥取県が1品あたり3.25分で最も「パフォーマンス」がよかった。反対に、最も時間が長かった都道府県をニチレイフーズ広報担当者に取材すると、沖縄県の同5.14分であることがわかった。
また、最もおかずの数が多かったのは鳥取県の5.48品、最も少なかったのは香川県の3.29品だった。
ニチレイフーズはニュースリリースの中で
「お弁当作りといえば、コストパフォーマンスを気にする印象を受けるが、共働き家庭の増加など、ライフスタイルが多様化している今、タイムパフォーマンスに優れたお弁当が今の主流と言える」
と分析している。
調査はニチレイフーズがインターネット上で実施し、期間は2019年1月30日~2月4日だった。有効回答数は、記事中で扱った調査項目ではいずれも3532人。