ねぶた尽くしの迫力で「眠れない」客室 「星野リゾート青森屋」
2019-04-10 07:30:00
星野リゾート(長野県軽井沢町)が運営する温泉宿「星野リゾート 青森屋」(青森県三沢市)に、東北三大祭りの一つとして知られる「ねぶた祭」を題材にした客室が新たに完成した。
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廊下についた足跡をたどると「跳人」のステップに
2019年4月10日の発表によると、「青森ねぶたの間」と名付けられた一室は、2018年の青森ねぶた祭で最優秀制作者賞を受賞した竹浪比呂央(たけなみひろお)氏の協力により制作された。
客室のテーマは「古代東北の歴史」で、東北の地で語り継がれる3人の英雄をねぶたに再現した。
玄関では、平安時代に征夷大将軍として度重なる蝦夷(現在の東北地方)への征討をおこなった坂上田村麿(さかのうえのたむらまろ)の巨大ねぶたが出迎える。
主室では、平安初期に東北の地を治めたアテルイの立体ねぶた、最期の地・平泉(岩手県)から生き延び北を目指した伝説を持つ源義経のねぶた障子がある。
廊下の「跳人(はねと)ロード」には「ラッセラー」の掛け声で知られる祭りの踊り手「跳人」の足跡がついており、沿って進むと自然と跳人のステップを踏める。
寝室の天井に描かれた源義経のねぶた絵は、立った状態で見ると義経の顔が、寝た状態で見ると義経が坂本龍馬と共に津軽海峡を渡る場面が、それぞれ見える仕掛けだ。
客室のテレビには、ねぶた絵のパネル「TV見っかねぶた」がかかっており、パネルを両側にスライドするとテレビが現れる。
隅から隅まで「ねぶたづくし」の一室は、星野リゾートも「眠れないくらいの迫力を感じさせる」と表現している。
宿泊開始は2019年4月17日から。料金は1泊2食付きで、2人1室利用時1人あたり3万2000円(税・サービス料金込)からとなっている。