変なルールがある会社はアブナイ 新入社員の早期退職にワケあり
2019年度が始まり、今年も各企業に新入社員が入社した。4月2日時点で、J-CASTトレンドが確認した限り「初日で新卒が辞めた」というツイートは今のところ見られないが、18年4月は、新年度スタート早々ツイッターに「入社初日に新入社員が辞めた」という書き込みが相次いだ。
退職経験がある20代~30代の社会人1003人を対象に「新入社員の退職理由について」調査した結果が19年3月28日に公表されている。早々に職場に見切りをつけた人は、どんな理由だったのか。
4割強「社内体制」に不満で...
調査を行ったのは、建設業界に特化した基幹システムの開発・販売を行うエニワン(大阪府大阪市)だ。
まず「入社2年未満で退職をした経験があるか」について。「はい」と回答した人は64.0%に上った。その理由を調べると(複数回答可)、「社内体制に対する不満(44.0%)」が最多で、「給与面に対する不満(40.1%)」、「人間関係(38.7%)」、「やりがいがなかった(25.7%)」と続く。
社内体制に不満をもって退職を決意する人が最も多いという結果を受け、「どのような社内体制だったか」を調べた。すると「変なルールがある(57.1%)」、「業務効率が悪い(52.8%)」、「昇給・昇進がしにくい(37.2%)」、「システムが使いにくい(24.0%)」という回答結果に。これを受け、エニワンは、
「『業務効率』や『システム』に着目してみると効率の悪い方法は仕事量に直結し、それが評価や業務時間に影響してしまう」
ことが新入社員の「不満がたまりやすいポイント」だと発表している。
また「仕事をする上で最も優先すること」はなにか質問したところ、最も多かったのは「働きやすさ」で39.2%。次いで「給与面(26,3%)」、「人間関係(14.2%)」、「やりがい(9.9%)」と続いた。エニワンは「業務効率化を進め、無駄な打合せなどを減らし、社員一人一人が仕事とプライベートを両立して自分らしく活き活きと働ける環境作りが重要となる」と発表資料で考察している。