真夏にエアコン故障は悲劇です 5月になったら「試運転」のすすめ
空調メーカーのダイキンは、エアコンに関する調査を実施し、2019年3月26日に結果を公表した。
本調査は、夏本番前の試運転を啓蒙する「スイッチオン!キャンペーン」の一環だ。同社の発表によると、多くの人がエアコンを使い始める7月は問い合わせや修理・買い替えの依頼が集中し、修理対応や設置工事の対応までの待ち時間が生じる場合がある。暑い時期にも快適にエアコンを使ってもらえるよう、5月~6月前半の試運転を勧める。
夏本番のエアコン修理、「時間がかかる可能性がある」
調査対象は、エアコンを所有している300人、エアコン買い替え経験者(5年以内)150人、エアコン修理経験者(5年以内)150人だ。なおエアコンのメーカーは問わない。
まず、過去5年以内にエアコンが壊れて修理した126人に「エアコンが壊れたり、おかしいと感じたタイミング」について質問した(複数回答)。圧倒的に多かった回答は「夏になって冷房を使いはじめて」で、69.8%にのぼっており、次点の「毎日使っているうちに」(27.0%)を大きく上回っている。
「点検や修理を依頼した際に困ったこと、大変だったこと」を複数回答で調べると、1位は「修理の人が来るまでに日数(時間)がかかった」(39.7%)、次いで「来てもらう日の調整に困った」(27.0%)となった。ダイキンは前問の結果も踏まえ、
「本格的なエアコンの稼働時期になってから、不具合に気づいた場合、点検・修理が混みあうため、修理までに時間がかかる可能性がある」
と発表資料で指摘している。
エアコン所有者「試運転チェック」経験なしが8割
調査では、エアコンを5年以内に買い替えた150人を対象に、「エアコンを買い替えた時期」を聞いている。最も多い回答は「6~8月」で、40.0%が回答。しかし、エアコンの取り付け工事までに困ったことについては、「設置までに日数がかかった」、「販売店への電話もなかなか繋がらなかった」など、時間を要したという声が多く集まった。
では夏が本格的に始まり、エアコンが必要になる前に「試運転チェック」をしている人はどの程度いるのか。エアコン所有者300人は「経験あり」が23.0%、「経験なし」が77.0%という結果に。しかし「買い替え経験者」は35.3%、「修理経験者」は48.0%と、比較的エアコンの試運転経験が多い。
さらに「試運転をしたことがある」人にエアコンのスイッチを実際につけて不具合がないか確かめた時期を聞いたところ、「6月」や「5月」と、本格的な暑さがやってくる前の「初夏」に試運転をしている回答が多かった。