産婦人科100施設に「スーパー大麦」配布 食物繊維と炭水化物の正しい知識伝える

   スーパー大麦素材事務局(東京都渋谷区)は、食物繊維に関する啓蒙活動を行っている。その際、食物繊維が豊富に含まれる「スーパー大麦」を提案している。

   活動の一環として、糖質および炭水化物に対する誤った認識を正すことを目的に、リーフレット「ねぇ、ねぇ、炭水化物ちゃんと選んで食べてる?」を制作。全国の産婦人科約100施設で2019年3月下旬より、繊維大手の帝人(大阪市北区)が販売するスーパー大麦「バーリーマックス」の試供品と合わせて配布する。

啓蒙リーフレットと「バーリーマックス」の試供品サンプリングの様子
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「炭水化物=糖質」ではないと訴えるために

   バーリーマックスは一般の大麦に比べて2倍の総食物繊維量、レジスタントスターチ、β-グルカン、フルクタンなど腸内細菌のエサとなる3種の食物繊維に加え、妊産婦に不足しがちな鉄分などのミネラルやビタミンも多く含んでいる。同事務局はリーフレットと試供品の配布を通じて、妊産婦が出産前後の食生活を見直す機会を作りたいと発表している。

   また同事務局は発表資料で、昨今ブームになった「糖質制限」についても言及しており、「多くの人が『炭水化物=糖質』という誤った理解をし、炭水化物を摂取しないダイエットが話題になった」と説明。しかし炭水化物には糖質のほかに腸内環境を整える食物繊維も含まれているため、炭水化物摂取を控えて食物繊維が不足すると便秘や腸内環境悪化に繋がる。そこでリーフレットを通じ、便秘や生活習慣病の改善を図る「食物繊維リッチ」な食生活を提案しようと考えたという。

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