「マイペースに働ける」「オンオフ切り替えにくい」 在宅ワークの魅力や課題探る調査

   在宅ワークに特化した求人サイト「ママワークス」を運営するアイドマ・ホールディングス(東京都豊島区)は、「在宅ワークに関する実態調査」を行い、その結果を2019年2月14日に発表した。

   従来の働き方と在宅ワークの違い、メリット・デメリットなどが明らかになった。

あなたが在宅ワーカーになったきっかけをお答えください
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通勤時間削減は魅力、課題はコミュニケーション

   まず、在宅ワーカーになったきっかけ(単数回答)について、最多回答は「子どもが小さいから(39.3%)」、次いで「介護と育児、家事の両立(16.3%)」となっている。アイドマ・ホールディングスは「育児をきっかけに自宅を拠点として在宅ワークをする方が多いようだ」と発表資料で分析している。

   では「今までの働き方」と「在宅での働き方」とで違う点は何だと感じているのか。単数回答で調べると、「通勤時間がなくストレスがない」が52.0%と群を抜いてトップに。また、「自分の体調に合わせて働ける」も35.0%となっており、多くの在宅ワーカーが「会社までの往復の通勤時間を削減できる」、「マイペースに働ける」点を従来の働き方との大きな違いだと受け止めていることがわかる。

   また、在宅ワークのメリット・デメリットもそれぞれ自由回答形式であげている。メリットについては「時間を有効に使える」、「上司や同僚との人間関係に悩まなくて済む」、「自由なスタイル・自由な時間」などの回答が寄せられた。一方、デメリットは「オンオフが切り替えにくい」、「同じ仕事をしている人たちの顔が見えない」、「コミュニケーションが減る」といった声が集まった。

「明確な評価基準」、「現場意見の吸い上げ」必要

   今後、在宅ワーカーがより働きやすさを感じながら働くためにはどんな工夫が必要なのか。アイドマ・ホールディングスは、在宅ワーク歴2か月目から4年目の「ママワークス」会員4人に、「在宅ワークに関する実態調査」をグループインタビュー形式で行い、生の声を拾った。

   2月26日に公表された結果によると、在宅ワークで大変だったことについては、

べテラン(経歴3年以上)「イレギュラーなことが起こったとき、すぐに聞きたいけど聞くための作業(チャットやオンラインにつなぐなど)が必要なこと」
若手(経歴3年未満)「困ったときにすぐに対応できないことです。先輩が不在で誰に聞いて良いかわからない状況になることがある」

と、業務中に生じた疑問をすぐに解消できる環境が整っていない点をベテラン・若手共に指摘していた。では在宅ワークをするうえで、より働きやすくするために必要なことは何だと感じているのか。質問に対して以下のような意見が集まった。

べテラン(経歴3年以上)「評価されているかどうかがわからないので評価基準を明確にするとか」
若手(経歴3年未満)「在宅ワーカーの意見を吸い上げる環境を整えるべきだと思います」
若手(経歴3年未満)「在宅ワーカー同士の横のつながりを増やしてほしい」

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