「胃の不調」感じている人、いない人 住む地域によって変わるのか
健康・医療分野の広告メディア事業などを手掛けるQLife(東京都港区)は全国の20歳~59歳の有職者男女4888人を対象に「胃の不調に関する実態調査」を実施し、2019年1月18日に結果を公表した。
胃の不調とは縁遠い「胃強県」と、胃もたれや胃痛、胃のムカムカなどの不調を感じている「胃弱県」。それぞれ、どこに――。
「胃弱県」1位は2県、いずれも西日本
回答者全体に対する「胃痛・胃もたれなど、『胃』の不調を感じたことはありますか」との問いでは、過去1年以内に胃の不調・症状を感じた人が53.3%という結果になった。この「全国平均値」を約10ポイント上回り、62.5%が胃の不調を感じていると答えた「胃弱県」1位は兵庫県と長崎県だ。3位以降は「鹿児島県(60.6%)」、4位「熊本県(59.6%)」、5位「宮崎県(58.7%)」となっている。
QLifeは、食生活や性格などと胃弱との関係についても調べている。「胃弱県」1位の兵庫県は、「普段の食生活で『ついお腹いっぱいまで食べ過ぎてしまう』ことはどのくらいあてはまりますか」という問いに「『あてはまる』と回答した県ランキング」で全国1位、また「普段の生活の中で『義務感や責任感が先行する』と感じることはどのくらいあるか」という問いに「『ある』と回答した県ランキング」で全国2位になっている。関連性は分からないが、同社は発表資料で「義務感が強いと、胃弱を招く?」と推測している。
同じく「胃弱県」1位の長崎県は「脂っこい料理好きな県ランキング」で全国2位、「ジュースなどの甘い飲み物好きな県ランキング」で全国3位となっていた。
一方、胃の不調を感じたことがない人が多い「胃強県」1位は千葉県で、全国平均より10ポイント下回る43.3%。2位以降は「神奈川県(44.2%)」、3位「愛知県(45.2%)」、4位「石川県(45.2%)」、5位「岡山県(46.2%)」と1%刻みで続く。千葉県は「白米・ご飯好きな県ランキング」で全国2位となっていた。ただし、「胃強」との因果関係は不明だ。