阪神・淡路大震災「風化」を防ぎたい 阪急電鉄が呼びかけたひとつの「答え」
2019-01-17 07:00:00
「阪神・淡路大震災」発生から、2019年1月17日で24年。この日放送のテレビ朝日系「ANNニュース」は、追悼行事がピーク時から半減し、震災の記憶の風化をどのように食い止めていくかが今後の課題だと報じた。ツイッターにも「阪神・淡路大震災の記憶を風化させてはいけない」という趣旨の投稿が複数見られる。
そうしたなか、「風化というか、体験していない方に実感として記憶してもらうのはすごく難しいことだと思います」と呟き、話題になっているツイッターアカウントがある。震災当時、全線の運行を停止し、大きな被害を受けた阪急電鉄(大阪府大阪市)だ。
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「『想定外』をなくしていくために、語り継いでいかないと」
「親などから過去の大型台風が上陸した時の話を聞かされていた私たち世代が、昨夏の台風21号で街や家があんなことになるというのがイメージできていたでしょうか?」
2019年1月17日のツイートだ。震災発生当時に生まれていなかった人をはじめとして、震災を体験していない人に記憶し続けてもらう難しさに触れている。そのうえで、
「災害を経験した世代が、次世代に当時の話をしつつ、災害を経験した世代が率先して災害への備えを構築していくのが、ひとつの正解なのかも知れません」
「今日1月17日は、こういった話をいろいろな方とする日でもあると思います。それぞれの方での考え方の違いの中にも、より良い発想がいろいろ眠っているかも知れません」
と続け、次の世代が災害に遭った時に、被害を少しでも抑えられる取り組みを呼びかけた。リプライ(返信)欄には
「『想定外』をなくしていくために、語り継いでいかないといけないと思っています」
「ただ単に悲惨を語るのではなく、経験を次の世代に伝える事、考える事で未来の安全を構築する姿勢は誰しも持っててもらいたいですね」
といった声のほか、阪神・淡路大震災発生後に生まれたというフォロワーからは「今普通に乗っている阪急電車さんも、いつも遊びに行く三宮もこんな惨状だったなんて。私は想像しかできませんが、少しでも学ぶ事に意味があると思います」というコメントが寄せられた。
阪急電鉄の公式ツイッターアカウントは毎年1月17日に阪神・淡路大震災関連のツイートをしており、J-CASTトレンドが確認した限り2015年から追悼の集いに関する情報発信や、自然災害への常日頃からの備えを呼びかける投稿を行っている。