バーミヤンツイッター「2番目でも構いません」 中の人「浮気容認」の真意を明かす
「2番目でも構いません。3ヵ月に一度でも構いません」
中華料理レストランチェーン「バーミヤン」が2019年1月9日、公式ツイッターでこう発言した。ライバル店に言及したツイートに反応したこの投稿に、「バーミヤンお前って奴は‥///」、「そんな側室みたいな言い方・・・しなくていいんだぜ・・・」とコメントが寄せられ、話題になっている。まるでバーミヤンが他店への「浮気」を容認したと受け止めた人がいるようだ。
外食業界内の「横の繋がり」も大切に
発端は19年1月9日。一般ユーザーがツイッターに「餃子の王将からバーミヤンに浮気をしてしまった」、「バーミヤンの餃子もうまい」という趣旨の投稿をし、中華料理チェーン店「餃子の王将」ではなくバーミヤンでギョーザを食べたと告白した。これにバーミヤンが前述の通り「2番目でも構わない」と反応したのだ。
競争が厳しい外食業界において、なぜバーミヤンは一歩引いた姿勢を見せたのか。J-CASTトレンドが19年1月11日、すかいらーくホールディングスの社員で、バーミヤンの公式ツイッターの運営に当たる担当者に電話で発言の真意を尋ねると、
「確かに、餃子の王将さんは競合です。ただ食事の機会は1人あたり1日3回、1年でみれば900回以上あるので、今日は他店舗でも、明日弊社の店舗に来てくれたらいいな、という考えでツイートしました」
と明かした。ツイッターで自社や店のアピールは欠かせないが、外食業界内の「横の繋がり」も大切にしつつ、業界全体で「家の外で食べる楽しみ」を消費者に伝えていきたいという思いがあるのだ。
「餃子の王将」とエール交換していた過去
実はバーミヤンは、18年2月8日に餃子の王将の公式アカウントとツイッター上でやりとりをしたことがある。その前日、豪雪で車両が立ち往生した福井県坂井市で、「餃子の王将」丸岡店が無償で約500人前の料理をドライバーたちに届けたというニュース記事をバーミヤンのツイッターが引用リツイート。「すばらしい対応」、「500人前作ること、配ること、簡単に出来ることではないです」と称賛した。すると、餃子の王将のツイッターアカウントが、
「バーミヤンさんでもいざという時には、きっと同じことをされるのではないでしょうか」
とリプライ(返信)。同業他社の善行を取り上げて称えるツイートをしたバーミヤンに対し、フォロワーからは「素晴らしい」との声が集まっていた。